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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2018年9月1日

2.静かな女性たちー まるで職人のような、横顔


ふと気が付いてみたら、わたしの周りには「一人でプロとしての仕事をしている女性」が多い。そして彼女たちに、ある種の共通点があるように感じられる。端的な言い方をすれば、彼女たちの“たたずまい”が似ているのだ。

 


Gさん  ネイリスト(40代半ば)

友人の紹介で、出会った。時々爪のお手入れをしてもらっている。いつも 白かグレーのシャツかセーターを着ている。「わたしは、爪のお手入れをするのが とにかく好きなんです」という。もちろん きれいなジエルネイルもやってくれるのだが、「平井さん、ちょっと 爪が痛んでいるから、すこし お休みしたほうがいいですね」と率直に言ってくれる。

 

 

 

 

Kさん まつ毛のエクステサロン・美容師さん(30代後半)

最近、ネットで調べてその「お店紹介」の記事が気にいって行き始めた。単純に「六義園の緑が見えます」という写真が載っていたこと、利用した人の声を読んで興味をそそられたから。ご本人は全く化粧っけなしで、施術をしているときは 一言も話さず、集中していることがこちらにも伝わってくる。そして、あまりの心地よさに私は居眠りをしてしまう。寝ていただいたほうが、やりやすいですからーとやさしい言葉をかけてくれる。

 

 

 

 

Yさん カイロプラクテイスの施術者(50代前半)

彼女と結構つきあいが長くなった。数年は通っている。やはり 友人の紹介だ。まさに職人だ。「わたし 人とコミュニケーションをとるのが苦手なんです」という。「あら、結構話しているじゃない?」というと「仕事上、お客さんと話すのはいいんですが。それ以外は全くダメです」と訴えた。「それじゃあ、私のアサーションの講座をうけてみて」と勧めたら、参加してくれた。とにかく、Yさん自身が納得するまで、体のもみほぐしを徹底的にやってくれる。

 

 

 

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なぜ 魅かれるのか!

この3人の女性に共通すること。まず 無口である。特に美容院などに行くと、やたらと話しかけてくる美容師さんがいるが、全くそういう気配はない。まるで修行僧のように、3人はひたすら自分の仕事に心をこめて一心に行う。そういう真剣さ、ひたむきさが 私は好きだ。

そして、この3人は過去はいろいろな店で働いてきた経験があるようだが、今は全く一人で小さいながらも自分で全て切り盛りして仕事をやっている。「繁盛しているのかしら」などど ちょっと心配になるほど、いつ行っても淡々としかも熱心に仕事に向き合っている。

無口、一人での独立自営そしてもう一つ 辛口のアドバイスをしてくれるのもいい。「平井さんの○○はーーという状態ですから、今はここまででよい。これ以上は体への負担になりますから」と、クリアに言ってくれるのだ。無駄な雑談はしない。が、こういう自分の専門のこととなるとキッパリと話す。この落差がなんとも、わたしには小気味いいと感じる。それは職人の顔だ。

 

 

 

そして エールを贈る

こういうたたずまいの女性に私は魅かれる。ささやかではあるが、こういう店の顧客であることが、彼女たちを応援することになるのだーと思いながら 私は通っている。そして、興味がある私の友人たちには積極的に紹介している。

心の中でいつも「頑張ってね」とエールを送っている。静かだけれど、自分の仕事に強いプライドをもって取り組んでいる女性たちが存在している。そして、確実にこういう女性たちが増えてきている、と実感している。

 

 

 

 

 

 



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