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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2019年7月1日

6.「紹介します!! 私の友人」コーナー その2
    − 鈴木 顕さん


実は、今回ご紹介する鈴木さんについては、あまり個人情報を知りません。彼に会ったのは2年ほど前のあるセミナーにて。テーマは<自己理解>についてでした。とても爽やかな印象でしたが、どちらかというと静かでシャイな雰囲気を持っていました。その後、共通の知人から「彼は自分独自で開発したプログラムを活用して、TOIECのレベルアップを促す仕事をしているんです。とても熱意が或る人なので、生徒さんからも慕われているようですよ」とききました。 一見、英語を話す人、英語教育とは縁がなさそうな?鈴木さん。その開発にいたるいきさつや現在のビジネスマン対象の英語研修について、どういう思いで取り組んでいるのかーなど、教えてほしいなあと思い、今回 執筆をお願いしました。

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●はじめに

英語講師をしている鈴木顕(けん)と申します。あるセミナーにて平井さんにはじめてお目にかかりました。明るくて自信にあふれた方という印象と、つねに周りに目を配っているということを感じました。おかげさまで、静かにおとなしくしていた私も声をかけてもらうことになりました。

私はどちらかというと普段から静かな方ですが、レッスンを行う際には熱を持って伝えるようにしています。『どうしても伝えたいことがある』という気持ちの部分がないと、どんなにロジカルな講義であっても伝わりにくい。ここと言う時には一人一人の目を見ながら話をしています。

 

 

 

●なぜ英語講師になったのか

一つの目標に対して、それを乗り越えるための手助けができるというのは、今でも大きな喜びです。社会人になると直接感謝されるという機会はあまりないので、そういった瞬間はすごくやりがいを感じる部分です。そして感謝はもちろん嬉しいですが、大きな山を乗り越えた後に受講生の表情に自信があふれている様子を見ると、私自身もとても幸せな気持ちになります。

以前担当したクラスで、本当に大人しい印象しかなかった生徒が目標スコアをクリアした時に報告に来てくれたことがありました。「時間が足りなくて全部できなかったですけど、正答率が思った以上に高かったんだと思います」といいながらストレートに喜びを出さないけれど、それをかみしめている表情をしていました。今でも彼の表情を良く覚えています。

 

 

 

私の前職はエンジニアでした。仕事では英語もほとんど関係ありませんし、職務内容も全く違います。基本的に一日『しゃべらない』仕事です。サーバーに向かって独り言を言うということはありますが、それは職業病です。ただ英語は好きでしたので、余裕のあるときは英語ニュースを聞き流したりしていました。ニュースの断片的な単語を聞き取って『たぶんこんなことを言っているのだろうな』程度のものです。

本当にのめり込むようになったのはいくつかのきっかけがあります。ニュースだけでなくいろんな形の英語を一次ソースから直接知りたいと強く思ったこと、できるはずだと思い込んで受けたTOEIC(英語のテスト)のスコアが衝撃的に低かったこと、悔しいので何とかしたいと始めたら逆にやめられなくなったこと等が理由です。

英語を仕事にするということに関しては、TOEICのスコアが上がるにつれて漠然と考えるようになりました。家庭教師や塾講師をしていたとき得られた経験や喜び等が、記憶として残っていました。

高校と大学の時の一番の親友に10年ぶりに会った際に、自分の仕事を伝えました。『お前、今までの経験のいろんなことがつながったな!』と彼はいってくれました。彼も同じ塾でバイトをしていたので私が教える仕事に向いているということを私以上に知っていたのですね。

 

 

 

●私が大事にしていること

講師として今でも大切にしているのは「自分がこうやってきたので、同じようにやれ」ではない方法を提示することです。「こうやって英語力を上げてきたから、同じようにやって下さい」「私は毎日これをやっていたので、是非やって下さい」以外の方法論を提供できることは、講師にとって欠かせない資質です。

英語力やTOEICスコアを上げてきた私自身のその方法は、他の人にとって必ずしも効果的(再現可能)であるとは限りません。場合によっては全く効果がないことも多いです。
あるいは、何時間もかけて用意したことが、いざ授業を始めてみたら全くフィットしていないとわかることがあります。そういったときに最初の方針を修正する柔軟性が問われることになります。

単に自分がやらせたいと思っていることなのか、それとも目の前の受講生にとって本当に必要なことなのか。逆にもう一度考えてみて、それでも本当に必要だと思ったら、理由づけのところを含めてお話をする必要があります。なので、柔軟性とあわせて動機づけの部分は教師の資質として必要だと感じています。生徒の持っている物を100%引き出すことが最終目標なので、自分の教え方や伝え方に厳しい目を向ける能力も必要になります。

 

 

 

 

●これからやっていくこと

経験からいうと、『これは準備の大変そうな仕事だな』とか『これは今まで自分がやったことのない分野だから無理だな』と瞬間的に思った仕事は、いざ実際にやってみると得られることが非常に多いです。
失敗もするし、終わった瞬間にこうすれば良かったと後悔することもありますが、当初は想像できなったくらいの幅と深さを自分の能力に付与してくれます。

具体例をあげてみます。例えば、学校をドロップアウトしてしまった子供達に向けたレッスンをおこなっています。そこでは自信をつけてもらうために寄り添うように褒めながら進めていきます。同じ週には英語を普段から仕事で使っている商社マンに対して英語のプレゼンテーションのレッスンがあります。そこでは改善点を上げながら、より伝わるシンプルな表現等を伝えます。要するに“ダメ出し”です。

全く種類の異なるレッスンですが、片方の種類ばかり行うよりも、はるかに自分自身にとって良い影響があるのを実感します。その多くは私自身が対応できる幅が広がることーひとつのレッスンから得た自信が他の違う場面で生きるのです。

人は誰でも強さや弱さの色々な面を持っているので、私自身が対応できる引き出しが多いほど生徒の自分の能力を発揮できる機会は広がります。
これからも『この仕事は無理ですね』―という分野に 積極的に手を広げていきたいと思っています。

 

鈴木顕さんのTOEICスクール

 

 



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