2019年9月1日
2.食べ物の店 ―ピンとキリ
初夏の京都に出かけたときのお話です。まさに、ピンとキリを体験しました。
ピンは かねてからの憧れでもあった「瓢亭の朝粥」を食しました。お隣の<無鄰菴>(東山・蹴上)は私の好きな庭で、必ずと言っていいくらい京都に行ったら行くところです。いつもお隣の瓢亭を横目で見ながら「いつの日かー」と思っていたのですが、やっと実現しました。大阪在住の友人が予約をいれてくれ、つきあってくれました。
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無鄰菴の紅葉 |
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瓢亭 |
彼女曰く「ゆき子さん、今日は すごい穴場の日。いつもより 人は少ないし、静かにゆっくりできましたよ」と。朝粥4500円なりーは もちろん ショッチュウ来られるお値段ではありませんが、1つ1つが丁寧につくられたお料理には 大・大・大満足でした。
一人で来ているお客もいました。ちょっと敷居が高いけれど、朝 ゆっくりと静かに庭を眺めながらご飯をー いつか またの機会にーと 念じた私でした。
キリは「せんベロ」です。
まずは「せんベロ」って 知っていますか? わたしは思わず「何 それ?」と声をあげてしまいました。単純に「千円でべロベロになる店」―のことだそうです。ちなみに東京で数人の友人に訊いたら、せんベロを知っているひとが何人かいて、これにもちょっと私はショック!!をうけました。まだまだ、当然だけど 私の知らないことが世の中にはたくさんあるんだなあーと。
場所は京都のど真ん中、四条大宮。「絶対、ゆき子さんに教えたい店なんです!!この時間がいいタイミング」という友人にひっぱられて入ったのはカウンターだけのウナギの寝床のような立ち飲み屋さん。午後3時と言うのに、お客さんでびっしり!! 狭い店内に30名ほどでしょうか。ほぼ全員がお酒を飲んでいます。男性の中に女性客もチラホラ。壁には食べ物・飲み物メニューがびっしり。なんと、そこで目が点になったのが次の張り紙でした。
「男性が女性に話しかけるは禁止します」 とデカデカと書いてあります。
そして一番高いメニューはさしみ3点盛り合わせー500円。それとハイボールを友人と1パイずつ飲んで、しめて1000円を払ってお店を後にしました。もちろん、せんベロにはなりませんでしたが、次回も「京都へきたら挑戦してみよう」と決意しました。
―でも、 今、東京でパソコンに向かっていると「一人で行くには勇気がいるなあ」とちょっと気持ちが引いていますが。(苦笑)
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