１　はじめにー　まずは自己紹介から

　　文京区内で弁護士をしている小倉保志です。１９６２年生の現在５７歳、出身は神戸で、早稲田大学法学部卒業後、しばらく塾講師や家庭教師などをして生活していましたが、２００４年に司法試験に合格、２００６年に弁護士登録をして、現在は東京ドームのそばで同期と事務所を経営しています。

　　所属の第一東京弁護士会では成年後見に関する委員会の副委員長を、日本弁護士連合会では高齢者権利支援センターの委員を務め、併せて文京区では地域包括ケア推進委員会の委員、認知症施策検討専門部会の委員を務めています。

　　平井ゆき子さんとは文京稲門会（早稲田大学OB会）でご一緒して、気が付いてみたらもう１０年のお付合いとなりました。

２　“旬な相談”―振込め詐欺について

　　私は高齢者問題に最も力を入れて活動しており、遺言や相続の相談を受けることが多く、そういう業務が増えています。

　　ところが、最近は振込め詐欺のことで相談を受けることが増えてきました。公的機関を名乗るところから訴えを起こすぞと警告書が届き、どう対応したらいいかと私のところに問い合わせが来ることが多くなったのです。

＜その手口は、、、＞

　　手口はだいたい決まっていて、法務省管轄支局民事訴訟管理センターとか国民訴訟通達センターなどの名称でいきなりハガキが送られてきて、「すぐ連絡ください」と書いてあるのです。これは明らかに振込め詐欺です。

　そもそもそんな機関はありませんし、法務省が裁判のことで連絡をしてくることは三権分立に反し、ありえません。私がハガキに記載してある住所を調べてみたところ、そこにはそんな機関は実在していませんでした。

　　電話番号にもトリックがあります。０９−０８５４−など書いてあったりして一瞬九州所在の電話のように思えますが、０９０を途中で区切ってごまかしてある携帯電話にすぎません。０３や０５０で始まるまともな電話番号を使っているケースもありますが、それはその番号にかかってきたら違法な電話取り次ぎ会社から振込め詐欺集団に転送してもらうよう仕組んでいるにすぎません。

以前私が振込め詐欺事件の弁護をしたときにわかったのですが、そういう違法な転送をする電話会社があり、１通話につき５０００円を取るそうです。（振込め詐欺集団は意外にも出費が多いそうなのですーつまり経費もかかるそうです）

   ハガキで訴訟を通告することもありません。訴訟になったら必ず裁判所からＡ４サイズの訴状が入った封筒が郵送され、しかも郵便局員が本人を確認の上で直接本人に手渡すやり方（特別送達といいます）で渡されます。
　本当にこの振り込め詐欺は、デタラメだらけの手法なのです。

＜ターゲットにならないために＞

　　ところが、そんなハガキが送られてきたら皆さん怖くなってしまうようです。中にはすぐに電話をかけてしまう人もいます。振込め詐欺集団は、そうやってすぐに電話をかけてくる人をターゲットにしているのです。このすぐに電話をかけてくる人こそがひっかかりやすいのです。

私はそういうハガキが自分に届くとおもしろがってひっかかったふりをしてハガキの指定のところに電話をかけるのですが、翌日に電話をかけても通じませんでした。振込め詐欺集団はハガキが届いて慌てて電話をかけてくる人しか相手にしないのです。
　　そういうハガキなどが届いたら、一瞬驚くでしょうが、慌てて電話したりせず、まず周りの人に相談してください。

３　プライべートな楽しみは！

　　私は舞台やエンターテイメントが好きで、時間を見つけて観に行きます。
　　音楽は山下達郎のライヴ、演劇は井上ひさしのこまつ座の芝居、歌舞伎は市川猿之助の舞台が好きです。落語は早稲田大学出身の女流真打ち桂右團治を応援しています。また笑点に出演しているある落語家の事務所の事件を受任したことをきっかけにその事務所の芸人さんの舞台もよく観に行きます。大相撲の八角部屋後援会にも加入していて、大相撲は毎場所観戦し、千秋楽には打ち上げにも参加しています。
　　どんだけ観に行くんだ！！と言われるかもしれませんが、どれも一流の舞台 ・エンターテイメントであり、見る価値があふれています。

　　もし、こういう分野にご興味ある方とご一緒にお茶を飲みながらお話できたら嬉しいですね。

壱岐坂下法律事務所　弁護士　小倉保志
113-0033　東京都文京区本郷１−２０−５杉浦ビル３階
ＴＥＬ　０３−５８４０−９３７２
ＦＡＸ　０３−５８４０−９３７３

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