2020年5月1日
3.マイナーな!?女たち
3月某日のこと。
新コロナウイルスがらみで、さまざまなイベントが延期やキャンになりました。閉鎖された空間は危険、ということでしたが、私は前々から予定していた高尾山歩きならむしろ安全!?と決行しました。
たぶん、人は少ないだろうな!!と思っていたのに、なんとその日は平日にもかかわらず いつもの休日並みの人込みでした。特に子連れが多く、学校閉鎖の状況の中では、さもありなんと思いました。
軽くびわ滝道を歩いた後、いつものイタリアンレストランで ゆっくりランチをしました。
その時、わたしがやったクイズです。
「私の好きな作家、内舘牧子の本にあったことなんだけどね、、」と前置きして、その場の友人(女性5人・60-70代)に問いかけました。
「彼女が中高年対象のカルチャセンターでシナリオ講座を担当した時に“書きたいテーマは?”と受講生に書いてもらったんだって。なんと半数以上が あるテーマだったそう、そのテーマは何でしょう?」
さて あなたなら どんなテーマを思い浮かべますか?
このクイズで、大変 ランチの場が 盛り上がりました。
「中年の恋」
「熟年離婚」
「不倫」
「健康のこと」
「病気自慢」
「昔の仕事自慢」
「家族のこと」
「妻について・夫について」
「ぬれ落ち葉の心境」
「わたしの趣味」
「思い出の旅」
「老後の過ごし方」
「断捨離」
次から次へと 回答が出てきました。
――― 残念ながら、 すべてノーです。
私としては、あっさり 正解が出ると思ったのですが。
「今、改めて思ったんだけど、このメンバーは世間でいうところのマイナーの人種ですね、それが はっきり わかったわ」と わたしは言いました。
さらに面白かったのは「じゃあ、答をいいますね」と言ったら「ちょっと 待って!!もう少し考えさせて」と、私が正解を言うことを拒否されてしまいました。
「だって 悔しいんだもん!! もう ちょっとだけ 考えさせて」と言われました。
そして、、、ややあって、ようやく「もしかして、孫自慢?」という答えが出たのです。
マイナーな人種と私が言った、その内訳はー 6人中結婚している人は2人、その中で孫のいる人は1人、他の4人はシングル。
「孫自慢」と正解を言ったのは シングルの女性でした。
唯一 お孫さんがいる女性は「だって、私は自分のことに一番興味があるんだから」と明るく笑っていました。そういえば、彼女からいわゆる孫自慢を一度も聴いたことがありません。
スポーツクラブのロッカー室で耳に入ってくる話題はー ご近所の話、あのスーパーは安い・高いなど、美味しいレストランの情報、ゴージャスな旅行に行った自慢話、ジムやプールのインストラクターについてのゴシップなど。
基本、私には興味のない話題です。いつも、わたしは そそくさ着替えを済ませると挨拶のみで、その場を離れます。
そうしてみると、かなり この山がらみの友人たちはマイナーである、と言わざるを得ませんね。
この日のランチの時の話題は? さて、なんだったかな。
メンバーの一人が「私 最近 昼間っから 白ワインが 飲みたくなって、、、これは ヤバいと思っているんだけど」というと 「あら、どうしてーいいんじゃない!?」という会話がありました。
「今年もスペイン語を勉強するわ」「私も昨日、中国語の学費をー万円 払ってきました」 という人もいました。
このメンバーは最強です。それぞれ 主張しながらも、他の人の意見も聴く。
また相乗作用で、話が盛り上がる。ありそうで、ない光景― と思いました。
こういう友人がいることがわたしの大きな誇りです。
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―この項目の写真は参加した友人・倉石愛子さんが撮影しましたー |
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