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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2020年7月1日

2.「まだ まだ 男社会なんですね!?」


<女が不動産を買う時>

 友人Nから聞いた話です。彼女曰く「平井さん、やっぱり日本は 今もまだまだ男社会なんですね!?つくづく 実感しました、私」と 体験を語ってくれました。

 Nは東京都世田谷区在住。20年以上前にマンションを購入しました。ハキハキした話し方、爽やかな笑顔、テキパキした物腰は見るからに“できる女性”を感じさせました、当時から。

「でもね、やっぱり苦労したんですよ、それこそ不動産屋さんも10軒以上、見た物件は数10件を下らなかったと思う。悪気はないんでしょうが、不動産屋のオジサンから、マンション探すより結婚相手を見つけたほうが、いいんじゃない!?なんて、言われたんですからー」 

 でも幸運にも、苦労した結果<女性のために、いい物件を紹介する女性の不動産屋さん>に巡り合って、現在の居心地のいいマンションをゲットすることができたそうです。

 

photo by Freepik.com

 

<現代の話>

 それから 月日が流れて、、、、。

 2年前にNはサラリーウーマンのキャリアに区切りをつけて、フリーランスとして仕事を始めました。そして 素敵なボーフレンドとの出会いがありました。その彼はITにも強いし、料理は得意だし、、とてもハッピィな日々を送っているようです。
 このコロナ自粛生活の時は、湘南・H市にいる彼の家ですごして「私も、ここでセカンドハウスをもとうかな」と思ったそうです。 
 そこで即行動。H市の不動産屋さんへあらかじめ電話をして、アポをとって出かけたのです。もちろん、N自身の名前を名乗り、ある程度の物件に対しての条件を告げて置きました。
 ところが、何軒か不動産屋さんを回ったところ、実はどこでも同じような対応をされたそうです。

 それはー。
 NはボーイフレンドのKとふたりで出かけました。すると、「わたしが電話をかけたNです」と言っているにも拘わらず、不動産屋のスタッフは全員が全員、Nではなく隣のKに向かって説明をしたのだそうです。つまり、あくまで友人として冷やかし?半分についてきたKが、相手をするべきお客様のように扱われ、当のNに対しては目もくれず、という状況だったとか。まあ、ややオーバーな表現ですが、わたしには容易に理解できる光景です。

 「ほんと、まだまだ この国は 男社会なんだなあ、とつくづく 実感しましたよ」 と。

 

photo by Freepik.com

 

 

<20年前の話>

 そしてこの話をNと同世代の別の女性Tに話したら。
「そうそう、そうなのよ。わたしも 同じ経験をイヤっという程 味わったわ」と語ってくれました。

 企業の営業部門の管理職だった頃、部下の男性と地方のクライアントのところに行きました。すると先方の担当者が出て来るや否や「遠いところをわざわざ、、どうも」といって、部下の男性の方にペコペコするのよ。そして、彼のカバンを持ったりしたの。
 名刺交換して、こっちが上司とわかったら、態度ががらりと変わってね、イヤになったわ。
 でも。これは 私の部下の男性が悪い。先に、上司の○○ですーと 紹介しなければいけないわよ。結果として、クライアントに恥をかかせたことになったんだから。
男性にとっても<女性上司とどう接するか>が、まだまだ??な時代だったもの。

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 このTの話は今から20年位前のこと。最初のNの体験はごく最近のこと。
 時代は変わっても、まだまだ、変わっていないなあ、と ため息がでました。

 差別ということを考えるとき、えてして「差別した」側は忘れてしまいます。しかし、「差別された」側には強く記憶に残ります。決して忘れることはできません。

 単に男女差別というだけでなく、無意識の何気ない行動や言葉で他者を傷つけていないか? あらためて、わが身を振りかえっています。

 

photo by Freepik.com


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