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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2020年9月1日

5.<紹介します・私の友人>ーその8 大原延恵さん


 大原さんとも長い付き合いになりました。彼女が人材教育の会社の新入社員、わたしは彼女の会社の契約コンサルタントとして出会いました。
 わたしが“猿”なら、いわば大原さんは優秀な“猿回し”でした。企業から仕事(教育・研修)を受注し、わたしに多くの場を提供してくれました。そういう意味ではまさに恩人です。同時に、仕事上の後輩として私の最後の仕事だった大学教員もバトンタッチしました。

 今では公私ともに、私にとって一番の強力なサポーターです。ご近所に住んでいるので、時々「魚屋さんの店先・ちょい飲み処」でミーテングをしています。

(平井 ゆき子 記)  


 

 

新型コロナ禍の中の再発見


大原延恵

 

 

<はじめにー>

コロナ禍で、一挙に変化、進化、淘汰の時代がやってきました。
私は、自称平井ゆき子先生の弟子です。大学で講師とキャリアコンサルタントの仕事をしていますが、休業補償6割で休みになったり、在宅勤務になったり、出勤になったりの右往左往の時を過ごしています。

 

 

 

 

<テイクアウトの弁当探しから ご近所発見の楽しさをー>

 夫は、4月〜7月末現在で、1日しか会社に出勤していません。ということで、夫婦そろって、在宅勤務中心になりました。出勤している日の私のランチは、ほぼ外食でした。

 今回 どうしようか?と考えた結論は、テイクアウトでした。条件―徒歩20分以内圏内・1,000円前後・同じ店で買わない、これで いつまで続くかやってみました。

 4月10日から始めて、7月31日まで68店舗制覇して、現在も記録更新中です。数えてみて自分でも驚きでした。利用してみたかったけど、値段がわからなかったり、なんとなく敷居が高かったり、日曜日が休みだったりで これまで行けなかったり、知らなかった店を試すいいチャンスでした。

 

 

 

 

 2か月ぶりくらいに大学へ出勤して、お気に入りだったランチの店が閉店することがわかって、がっかりしたので、ますます、地元の飲食店を、応援したいという気持ちが沸き上がりました。八百屋さん、カフェ、居酒屋など、定食屋さんとは、一味違う工夫がしてあって、楽しいです。店主とひとことふたこと、言葉を交わして、人柄や考え方に触れて、「落ち着いたらゆっくり座ってお食事に来よう!」と思いました。

 店の情報収集は、散歩の途中で見つける以外に、SNSのご近所情報、通っている豆腐屋さんからの情報など、その気になれば、集まってきます。見ているようで、見てなかったとか、こんなに近所なのに、曲ったことのない小道があったり、辻があったり、ご近所発見の楽しさも味わっています。

 

ベスト弁当。根津の八百屋さんの「菜根たん弁当」

 

 

<テレビ会議システム>

 平井さんから、6月初旬「ZOOMでおしゃべりしませんか?」とお誘いがありました。その時は、「ひぃ〜」という悲鳴も出ない状況でした。勤務先の4つの大学が次の表のような状況だったからです。大学ごとに使うID、メールアドレスなどが異なるのはもちろん、ルールや使える機能も様々です。

 平井さんたちとの楽しいおしゃべりを大学のアカウントでするのは、抵抗がありました。これでまた新しいアカウントを作ったら、いちいち「私は、〇〇大学の××(役割名になっています)」「プライベートの大原」と分けるのもたいへんになります。

 平井さんたちとのおしゃべりの時、江戸城内部風のバーチャル背景を使っていて、そのまま 次のA大学の研修に出た時、講師に「学生さんですか?」と声をかけられ、あせりました。江戸城設定の解除に忙しかったため、挨拶するのが遅れたのです。オンオフの使い分けの失敗例です。

 

 

 

 

 

 B大学では、授業を受け持っていますが、4月からずっと遠隔授業です。7月中旬に「後期の授業も、原則遠隔授業で実施しますが、ライブ配信型授業は、原則不可」と連絡がありました。

 これで、まだまだ時差がある中でのコミュニケーションが続くことになりました。PowerPointに音声を入れる方式にしているので、自宅でこれを製作しています。製作中に区のお知らせ、お寺の鐘、ご近所からの声、消防車のサイレン、そして、電話がかかってきたり、宅配便屋さんが来たりのピンポーン音に敏感になる日々です。

 言い間違いは、言い直しで対応していますが、私の声が聞き取りにくくなるような音には、神経を使います。

「相談したいことがあるので電話していいですか?」と、学生からチャットで連絡があり、LINE電話機能で、相談を受けることもあります。

 

 

 

 

 

 

 

<緊張の連続が続きー>

 「失敗できない」と思うと、ますます緊張します。怖い失敗とは、授業が受けられない状態になったり、学生の個人情報が漏れたりという種類のものです。データをネット上に置く時には、本当に緊張します。 

 最初の授業の時間には、学生から「授業の動画が見られません」とチャットで連絡がきて、大慌てでした。もしもの時のために用意してあった資料を出してなんとかなりましたが、もしもの時のための準備まで毎回するとなると、膨大な手間と時間がかかります。

 

3日しか出勤していない私の研究室

 

 普段であれば、なぜ見られなかったのかと検証して、解決という形ですが、そんなことをしていられないので、原因追及はやめて、新たな方法を取ることにしました。

 ネット環境は、学生ひとりひとり、みんな違うので、原因追及するよりも、可及的速やかに、全員が授業を受けられる方法に変更することも大事です。新しい方法のためには、ソフトの有料バージョンアップが必要だったり、ヘッドセットなどの装備を買いに行ったら、売り切れていて、ゲーム機用の機材で代用したりと、知恵も絞りました。
このあたりは、ネットワークエンジニアの夫が、静かにひたすら黙々とサポートして大活躍してくれました。

 

 

 

 

<ネットによる法事を開催>

 6月は、父の1周忌でした。関西の高齢者施設に入居中の母は、外出&訪問禁止期間中なので、V-CUBEというシステムで、画面越しでの対面が計画されていました。やはり関西に住む弟家族とは、Face timeとzoomを利用していて、私は東京。もう、何がなんだか状態!!です。

 

 

 

母からきた塗り絵のはがき

 

 

 

外出自粛中の母に送ったもの

 

 法事の時に駆使した機材は、東京の私はパソコンとiPad、弟家族はパソコン、iPad、iPhone、母はパソコン、携帯電話です。母は耳が遠いので、パソコンの画面を見ながら、弟のiPhoneからの電話を携帯電話で受けて、音を聞いていたのです。

 90歳近い母ですが、最近までapple社のパソコンを駆使して、メールだけでなく、調べものもしていました。その母でさえも、テレビ電話の画面で、ご住職が手を振っているのは、違和感だったようです。お焼香もできませんし、お線香の香りもしないので、法事をやった感が、なかったのかなと思います。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・

 コロナ禍のおかげで、ご近所発見、新システムでの交流など、変化を少しずつ、楽しんでいます。助けてくれる人が身近にいることのありがたみも実感しています。

 見えなかったものが見えたり、何が大事かわかったり、まだまだ この生活での変化は楽しめそうです。

以上



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