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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2020年11月1日

2.都市を旅する NY、ソウル、台北、京都


39歳を過ぎてから

私は 39歳で 会社を辞めた。
若かりしときに、小学校の教員だった母は その時
「――それで あんたは 食べていけるの?」と本当に不安げな顔をしていた
「なんとかなるわ」と 強気な私だった
たぶん、一番 味方してくれたのは「時代」だったと思う

フリーになって一番良かったと思ったのは、病気で入院した時だった
誰にも、仕事を休む理由を言わなくていい、
「いつまで休むのか」自分で決めていい
全て、自分の責任において 行動できるーということだった

それから、わたしの「ブラブラ一人旅」が始まった
今 振り返ってみると さまざまなところへ出かけた
が、ふと気づくと「何度も出かけた場所」がある
そして それは「都市である」ということも
NY、ソウル、台北 そして京都である

 

 

NY

フリーになって まず 出かけた街、NY
いろいろな季節に行ったが、真冬のNYで 雪に閉じ込められたこともあった
飛行機がとんでもない時間について、深夜のマンハッタンで 親切なタクシードライバーにホテルを探してもらい、助けられたこともあった
行きの飛行機で隣り合わせた日本のビジネスマンと
「ブルーノート」にジャズを聴きに行ったこともあった

安いチケットをゲットして、ミュージカルをハシゴした
同じ日に、マチネーと夜も 続けて公演をみたこともあった
何よりも マンハッタンは 碁盤の目のように道が整備されていて 歩けること

歩くことが大好きな私にとって、苦にならない街だった
雨の中の人気のないセントラルパークを 危険も顧みず 歩き回ったことも懐かしい

 

 

 

ソウル

次にハマったのが、ソウル
たぶん きっかけは「韓流ドラマ」だ
世間より、少し遅れて 2004―5年ごろに「冬ソナ」に夢中になった
いわゆる、旅行社が企画した「冬ソナツアー」にも3度(!?)も 一人で参加した
その後は、ソウルを中心に 自分でプランして繰り返し出かけた

買い物も楽しい、特に洋服は「ごひいきのお店」もできて--
Soulど真ん中の川べりの道をよく歩いた

極め付きはソウル郊外の田舎・アンドン(安東)に これも真冬に出かけた
バスで4時間くらいだったかしら?
ここで仮面劇を見た
100人くらいの観客中、日本人というか外国人は 私ひとりだった
古い韓屋(民家)に泊まったのも忘れられない
スタッフは男性がひとり、お互い 片言の英語で会話した

 

 

 

 

台北

寒いソウルに比べると、台北はまさにパラダイス
安全、安心、
近いし、何よりも 人が優しい
ここ数年は、ちょっと時間がとれると、すぐにホテルと飛行機をおさえて 出かけた
のべ10回は下らない
気候が亜熱帯、、のせいか、心まで 開放的になるようだった

日本語が通じる
「鰻」が日本の3/1の値段で食べられる
植物園や公園は ほとんど歩き回った
旧日本統治時代の建物をリノベーションしたショッピングモールは大のお気に入り
いつも 半分 空っぽのスーツケースで行き、靴やバッグや洋服でパンパンになったスーツケースを 持ち帰った

 

 

 

 

京都

そして 国内で一番旅したところは 間違いなく「京都」だ
前は地下鉄中心だったが、今ではバスもかなり 乗りこなせるようになった
好きな寺・道・食べ物屋に行くーというのも大きな目的だったが 
最近は<ホテル・ショッピング>も楽しんでいる
お金を出せば、もちろん いいホテルはたくさんある
が、それではつまらない

まあまあの料金で 自分の満足のいくサービスを受けられたかどうか?
特に私にとって「大浴場 あり」の要件は必須だ
そう、ホテルだけれど 結構「大浴場あり」が 増えてきている、最近

 

 

 

 

なぜ、都市が好きなのか?

一番は安全、便利ということ
女がひとりで歩いていても、それは普通のこと
地下鉄・バス・電車など公共の乗り物が発達していること

田舎は、特に日本は「一人旅には 冷たい」と思う
単純に 泊まる場所の料金設定が「2人1室」が基本。
こういう点では まだまだ日本は後進国だなあーと思う

私の心の中で
それぞれの街での思い出は、一つひとつが宝石ように美しい

そして、2020年は どこにも行けないまま 終わるのか!?

 

 

 


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