2020年11月1日
3.2020年秋、美しい自然 そして 人
10月に入って「Go to ○○」が始まって、東京の街も 賑わいが戻ってきた。
ふと気がついてみると、身近なところで日々の暮らしの中でささやかな喜びがあった。
1)中秋の名月
あなたはご覧になりましたか?10月1日のお月様は本当に美しかったですね。夜空にくっきりと見えました。「窓から見てください!」とか「きれいでしたね」というメールを友人から何通かもらいました。あの月を、誰かも見ていた-と思うと不思議な気がしますね。
2)彼岸花の群生
実はこの地に住んで40年あまりなのに、初めて見ました。それも思いがけない光景だったので、なおのこととても感激しました。
小石川植物園に、半年ぶりで出かけた時のこと。真っ赤な彼岸花が群生していました。それも普段は目立たない大きな道から、すこしそれた林の中に。
この、秋の始まりの時期だけに、ワーッと咲いて そして枯れていく。いままで、この時期に訪れたことがなかったのかもしれません。わたしが見ても見なくても、ひっそりと しかも 強烈な存在感を放っていました。
3)金木製の香り
30年ほど前のこと、筑波大学付属盲学校のH先生のところに 週1回対面朗読のボランテアで通っていました。その時、先生から言われた言葉です。「わたしたち盲人は、春は沈丁花の秋は金木星の香りで 季節を感じるんですよ」
金木星の香りが漂ってくると、マスクを外してついその花の姿を探しています。そして H先生のことを思い出しています。
4)すがすがしい秋晴れの高尾山
すがすがしさとは、どこからくるのでしょう!? もちろん晴れていることは必須条件。たぶんその他に、湿度も大きく影響しますね。完全に夏とは違う、明るい気持ちのいい陽ざし。カラッとしているけど、暑くない。木々の緑も真夏の猛々しさを潜めて、やさしく感じられます。そんな1日、仲間と高尾山へ出かけています。お金では買えない、貴重な時間です。参加した仲間が 異口同音に「本当に来て、よかった」と言ってくれると、その言葉から 元気をもらいます。
5)さわやかな挨拶をしてくれる宅配の男性
Stay Home が定着して、今まで以上に宅配の人がマンションを出入りしているように感じられます。かくいう私も自分の生活を振り返ってみると”納得”です。食料品・衣類・本など ネットでのお買い物が増えましたから。
わたしの住むこのマンションもエレべ−タ−で 配達の若者とよく一緒になります。おしなべて言えることは、みなさん 非常にマナーがいいですね。挨拶をきちんとしてくれます。つい「どこの宅配の人?」と 名札を見てしまいます。
6)久しぶりの再会― 熱く語る友
数年ぶりで友人に会いました。以前は、よくセミナ-でご一緒していたのですが。お互い多忙になって、ややご無沙汰でした。
再会して、その1回目。数年の空白を埋めるように、よくしゃべりました。そして、2回目も同様です。何よりも、私を信頼して熱く自分の内面の葛藤や模索している状況を語る彼女に圧倒されました。「つい、あなたには安心して語ってしまう」という言葉に、温かいものがこみ上げてきました。
7)知らない街で、見つけた ちょっといい店
いわゆる”鼻がきく”ということなのでしょうか? 劇場を出て、軽く飲んでという気持ちはあったのですが、とんとその近辺を知りません。「駅の近くまで行けば」と、実はその店を通り過ぎたのでした。でも、なぜか? 後ろ髪をひかれた気がして、その店に引き返しました。
そして、この店が当たり!!でした。外からはよくわからなかったのですが、中に入ってみると古い老舗の居酒屋。「イナゴの佃煮」なんていうツマミがあって、嬉しくなりました。
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