2021年3月1日
4.<紹介します・私の友人>
ーその12 笑福亭里光さん
里光さんはボランテアの仲間です。プロの落語家さんですから落語ではなく、かっぽれ・ゆきんこ一座のメンバーとして踊ってくれます。伺う施設は圧倒的におじいちゃんよりおばあちゃんが多いですから、わが一座の人気者なのです。(平井 ゆき子 記)
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〜もくじ〜
<平井さんとのご縁>
<落語とは?>
<大いなる誤解!!>
<僕と落語の出会いはー>
こんにちは。初めまして。
落語家の笑福亭里光と申します。
皆さんは笑福亭鶴光をご存じですか?
カマキリみたいな顔したエッチなオッサン。
あの人が僕の弟子・・いや師匠なんです。
いつも高座でやるベタな挨拶で失礼しました。
<平井さんとのご縁>
平井さんとは「かっぽれ」の繋がりです。
毎年1月に横浜にぎわい座という寄席で「鶴光一門会」をやってるんですが、ある日師匠の鶴光が「来年は弟子みんな(かっぽれを)踊れ!」と無茶なことを言い出した。
この世界は師匠の言うことは絶対です。
黒いものも白いと言わなきゃならない。 踊らなきゃならない。
さてどこで習おうか?伝手も無いしなぁ・・
迷ってる時に、たまたま共通の知り合いであるKさんが僕の落語会に来てくれた。
終演後の飲み会の席で話題に出したところ「じゃあ私たちのところに来れば?」と紹介して下さったのがKさんの友人である平井さんなんです。
一門会は無事!?終了したんですが、噺家の素養として習っておくのも必要なこと。
そんなこんなで10年近くお世話になっております。はい、今も月に1-2回 かっぽれのお稽古をご一緒しています。
<落語とは?>
ところで皆さんは落語をご存じですか?
落語は着物を着た人間が舞台(我々は高座といいます)中央に置かれた座布団に座り、一人で喋って完結させる芸です。
内容はストーリーのあるものを、それぞれの登場人物になりきって喋る。
そしてそれをお客さんの頭の中のスクリーンに映し出してもらうんです。
お客さんに負担を強いる芸ですね。
誰もが体験するようなもので例えると、そうですねぇ「絵本の読み聞かせ」かな。
あれもほら、今は誰が喋ってるのかなぁ?とか、今はどんな場面なのかなぁ?とか頭の中で想像するでしょう?
落語を聴く時は、それを皆さんにやっていただきたい訳です。
ですから落語なんて詰まらないという方は決して落語家のせいではなく、ご自分の想像力が乏しいんです!というのがウケなかった時の我々の言い訳なんですね(笑)。
<大いなる誤解!!>
よく「落語知ってますよ!笑点見てますもん!!」って言われたりします。
残念ながら、あれは落語ではないんですね。
一人ずつ落語をやってきて、最後にお客様サービスとして出演者全員が改めて出てきて賑やかにやる「余興」なんです。
大喜利とか呼んでます。
もっと言いますとね、お客様サービスとしてやるのが大喜利であって、内容は何でも良いんです。 歌を歌うだけでも立派な「大喜利」なんです。
そういえば、昔こんなことがありました。
ある地方で公演を頼まれまして、その主催者から事前の連絡があった。
「里光さん、この度は宜しくお願いしますね。舞台はバッチリ準備してあります。私も笑点好きですから!」
一抹の不安を抱えながら会場に着いてみると、座布団が7枚並んでました・・喋るのは一人だけやっちゅうねん!!
<僕と落語の出会いはー>
僕が初めて落語を聴いたのは小学生の時。
母が落語好きでしてね、よくラジオから流れてくる落語を聴いてた。
そこで出会ってしまったんです。
初めて落語というものを聴いた時の記憶はまだ残ってます。
先代の桂小南師匠の「代書屋」という噺。
衝撃でした。
冒頭でアホな客が店に入って来て、代書屋の主人が「まぁおかけ(掛け)」。
しばらく間があって、再び代書屋の主人が言うんです。
「走り回るんやない!」。
狭い店内をアホがかけまわる(駆け回る)姿が浮かんできて大爆笑しました。
こんなに面白いオッサンがいるのか!?こんな面白いモノがあるのか!!?
その記憶のまま今日まで来てしまいました。
母は現在、非常に後悔してるーと思います。
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3月28日(日)一橋学園駅の「喫茶Roダん(呂壇)」にて落語会おこないます。
お申し込みは042(313)5007(呂壇)まで。 |
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