2021年7月1日
2.格差
若者といっても、、
4月下旬、大学の教員である友人から 以下のメールがきました。
緊急事態宣言で授業を担当している大学から授業をオンラインでやるように突然通達が来て対応に追われていました。
去年やったとはいえ、本当に突然で、おそらく大学側も国から突然言われてアタフタしたのだと思います。教員も学生もほんの数日でオンラインに 授業の体制を切り替えないといけないので大変でした。
実際、今日授業があったのですが一年生はzoom未経験・・・、つながらない、音が切れる、声が聞こえないなどトラブル続出でした。
授業以外にも接続サポートをしないといけなくて、さすがの私も精も根も尽き果てました。授業も時間が押せ押せになってしまい、最初の導入部分の大事なパートだったのに、未消化で終わってしまった感じがしています。
学生はこの4月からオンラインになって、その分すべての授業でレポートなどの課題が大幅に増え、すでに今日の時点でパンク状態だと言っていました。
PCからつないでいる学生はまだ良くて、中にはスマホの画面で受けている学生もいます。PC関連苦手な学生にとってまともな授業を受けるまでのハードルが高すぎると思いました。
当分zoomなので、私も腹をくくって取り組もうと思います。
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一般的に、中高年に比べて若者はIT機器に強いと思われている。お年よりはパソコンには弱くて、若者はスイスイとできるーーと。
が、実際はそうとは限らない。まさに<格差>が 明らかに存在する。
現に3年前までわたしが大学で教えていた時に「キーボードに触ったことがない」学生がかなりの数 存在していたし、こういう学生に卒論を書かせることに苦労した。
彼等はそれまでの人生の中で「パソコンに触れなくてもOK」だったのだろうし、また経済的な余裕もなかったのかもしれない。
コロナ・ワクチン接種受付で
<格差>というのは、さまざまな場面で存在する。
これを<違い>とか<多様性>という言葉で置き換えられるなら、もちろん問題はない。
ただ、現実の場面で 私自身がもろに 実感したことがあった。
65歳以上の人にワクチン接種をする、受付が始まった。わたしは都内・B区在住、「5月の上旬から2回受付日があり、電話・サイトで申し込む」ということになった。
電話・サイトいずれも半日以上 首っ引きで取り組んでもNG、つながらない。1度は「日時・場所を打ち込むぺージ迄 行ったのに」なぜか? 何度やってもNG。とうとう、正しい番号・パスワードを入れてもログイン不可となり、あきらめた。
もちろん、最終的にはすべての人が接種できるーというから あせらない・あせらないと自分に言い聞かせてもやっぱりイライラはつのる。
決して、PCが得意な方ではないが、なんとか最低限の活用はしているつもりだ。わたしの周辺の同世代の人を見渡すと、、PCスキルのである人とない人では 歴然とした情報収集の格差があったように思えた。
5月25日朝に、防衛省の大規模センターで接種することができた。2回目の予約も6月29日にとることができて、ほっとした。
諦めかけていたところで、大規模センターの件を知り、ネットでやってみたら開始10分でアクセスできた、それも 第一希望で。何度もニュースのネタになっているが「高齢者のネットアクセスのハードルの高さ」は本当に大きな課題だ。
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2021年5月18日 朝日新聞より |
区民講座で
地元・B区の区民講座も3つのうち2つがZoomになった。1つは取りやめとなった。
受講生は、圧倒的に中高年が多いが、担当講師も年齢?によってZoom・OKの人とそうでない人、OKでもスキルがあまりない人もいて、まだまだスムーズとは言えない感じがする。主催者の区の担当者も事前に「Z00mについてお問い合わせください」とケアをしてくれているが、何をどう訊いたらいいか戸惑っているーというのが本音のようだ。講座当日、開始時間になると必ずといっていいほど、Z00mに手こずっている参加者が存在する。
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