2021年7月1日
3.名乗るということ
いわゆるオフィスでもお店でも、働く人は、ほとんどの人が名札を付けているといっても過言ではない。
それは何のために? もちろんセキュリテーのためもあるだろうが「仕事をする人間として責任の所在を明確にするため」もっとわかりやすく言えば「あなたの相手をしているのは私○○で、責任をもってやりますよ」と表明していることに他ならない。
ところがー。
面と向かっては名札をつけて仕事をしているのに、電話やメールだと名乗らない人が結構いる。これには 閉口する。
<電話で>
「―― いろいろありがとうございました。ところで、あなたのお名前を教えてください。
また お聞きすることがあるかもしれませんので」というと、
やや あって
「―― この部署に電話していただければ、 誰でも 答えますから」と 名前を言わない人がいる!!
相手から伝言されたら訊かれなくても「私○○が伺いました」「私○○が承りました」というのがビジネス電話のイロハのイ。そういうこともわからないの!!と怒鳴りたくなる。
通販の商品についてのクレームなど、電話すると 本当に「こちらが申し訳ないほどの」
見事な対応をする。こちらが訊かなくてもごく自然に「○○が承りました」と言ってくれる。
こういうところから やっぱり買い物をしたくなるのだ。
率直に言って名乗らない対応は、公務員にありがちだ。なんとかしてほしい!!
<メールで>
一口にメールと言ってもいろいろある。特に友人知人の間ではメル友といって、いつも
ショート・メールでやり取りをしている人も多い。
そのせいか、自分の名前を書かないメールが時々来る。
友人いわく「そういうメールに返信するとき、名無しの権平さんへ、と宛名を書くのよ」と。そうか、その手があったかと。
先日も「おそらく○○さんかなと推測して、返信しています。次回からは名前を書いてください」と書いたばかりだ。
電話で名乗らないーというのとは、少しニュアンスが異なるとおもうが、いづれにしても 名前を明記していない文章というのは、私にとってはどうも気持ちが落ち着かない。
電話にしても、メールにしても 根本はコミュニケーションの取り方のマナーである、と私は捉えている。「名乗る」というのはその基本的な事柄だ。若者だけでなく大人もこれができない人が増えて、どんどん人間が幼稚になっていくようでちょっと悲しい。
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