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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2021年9月1日

1.我が家のリフォームで 考えさせられたこと


1)ある日突然にトイレ・ウオシュレットが壊れた

私が住んでいるのは、築50年の古いマンション。12年前に洗面所をバリアフリーにする目的で全面リフォームした。それ以来、快適だったのだが。

 6月のある日のこと、突然にウオシュレットが故障した。肝心の水が出ない。基本的な排水機能は問題ないのだが、ウオシュレット機能の水が出てこない!?
さて、どうしたらいいのか? もちろん 毎日使っていた機能がNGなのは痛手?ではあるが、だからといって“ものすごく困る”ということでもない。かといって、、このままでいいのか? やっぱり困るなあ。・・・

さんざん迷った末に、12年前にリフォームしてもらった人とのご縁があり、その糸を手繰り寄せることができた。その人は、すでに当時のリフォーム会社を退職していたが、毎年年賀状をいただいていた。それを 私は手元に置いていたのだった。
 すこし、勇気を出してコンタクトをとってみた。
「ご連絡ありがとうございました」というメールを彼からもらったときは、心底 ホッとした。

 

2)これも終活の大きな1つである

幸い、彼の後輩である現役のリフォーム会社・社員を紹介してもらい、話はトントン拍子に進んだ。早速、現場を見てもらい、どういう改善方法がよいか 提案をしてもらった。
 具体的にやることは <ウオシュレット便器の取り換え>と<リビング・廊下のダウンライトをLEDに変える>ことだった。

ダウンライト(照明)の件は、最近のわたしの懸案事項(!?)だった。電球が切れるたびに、付け替えていた。もちろん、今のところは!? 問題ない。が。近い将来、これもかなりヤバい(危ない、億劫な)ことになるだろうという予感がしていた。天井が(ダウンライトがある)だんだん高くなる(と感じられる)。「こんなことを続けていたら、、けがをするかも」という恐れがあった。
そこで LEDに変更しようーと決断した。

―ということで、2つの大きな工事のリフォームを依頼して、見積もりをとった。
実は、その金額は予想をかなり上回る金額だった。

 

 

ウオシュレットはノズルが詰まったのか?と推測したが、そういう単純な故障ではなかった。「12年たっての減価償却ですね、便器まるごと取り換える方が安いですよ」ということだった。このトイレのトラブル究明・解決策については、到底 私一人ではできないめんどうくさいものだった。

そして、この時突然わたしの頭の中をよぎったのは「一体、わたしは 何歳まで生きるのかしら?」という思いだった。
 
 わたしのご近所に“知の巨人”と言われた立花 隆さんが住んでいた。6月末で亡くなられた。ちょうど80歳くらいだったと思う。時々 道でお見かけしていたのだが。
全く唐突だが、彼の死が身近な事柄として頭に浮かんだ。
「誰にでも、いつか死は訪れる。では 私には?」― たぶん、このリフォームも終活の1つなのだ、という思いが 湧き上がってきた。そして 早くしないと、わたしの生が全うできない!!という心の声が聞こえてきた。

 

 

 

3)工事は即決まり、スムーズに完了した

 ウオシュレットが壊れたのが、6月の初め。下旬にリフォームの業者の方に来てもらい、実際に工事をしてもらったのが7月の半ば。ある意味で、迷っている期間はなかったといってもいい。
 工事当日はトイレと照明の取り付け工事にそれぞれ職人が1人ずつ来て、午前中の3時間ほどで終了した。若いおそらく20代の半ば?の職人が黙々と作業を進めてくれた。

こういう彼らの姿を見ていると「日本はまだまだ大丈夫だ」と脈絡もなく思った。
礼儀正しい、言葉使いがキチンとしている。専門的な仕事はわたしにはわからないが、こういう基本的な態度・印象はどんな仕事についていても、ものすごく大切だなあーと実感した。
 リビングと廊下のダウンライトは15個LEDに変更した。「どれくらい、もつの?」と訊いたら「10年は大丈夫です」とのこと。「じゃあ、わたしが生きている間は大丈夫なのね」とわたしは大真面目に言ったのだが、言われた相手は 困惑した表情を見せた。
 たぶん、ウオシュレットもなんとか 持ちこたえてくれるだろう。「何かあったら、いつでも遠慮なくご連絡ください」
こう言ってくれる人が身近にいるだけでも、なんと心強いことか。

我が家のリフォームで考えさせられたことーそして 肝に銘じたこと。
 「人は一人では生きていけない。迷っている時間はない、困ったら臆せずに 他者にSOSを発信しよう」 と。

 

 

 

 



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