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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2022年5月1日

2.元気をもらった 言葉 
     ― M・Jさんの講演会からー


 SSS(スリーエス・シニア シングル スマイル)という女性のネットワークに属している。そして昨年(2021年・9月)の秋以来、SSS・Zoomカフェなるものを立ち上げて活動をしている。見ず知らずの平均70歳?の女性が約10名、月2回Zoomでおしゃべり会を行っている。これが なかなかスリリング!?

このSSSの主催者はノンフィクション作家の松原惇子さん。(74歳)
ここ2年はコロナ禍でなかなかナマの松原さんにお会いできなかったが、過日 久しぶりに講演会があり、いつもの小気味のいい話を伺うことができた。
テーマは「ひとり身 高齢者は狙われている」という刺激的なものでしたが、内容は いつもの松原さんのユーモア溢れるもの。
以下はその話の中で心に響いた言葉を紹介する。

 

「成長しなければ、老いていくのは苦しい」

ドキッとした。老いは否応なしに衰えである。それは大きな変化である。それをジタバタしないで“受け入れよう”という気持ちが大切だーと 最近思っていたところだった。
ところが変化ではなく、それを“成長”と捉えようとする気概がいい。そうだなあ、これは見習いたいとすっと腑に落ちた。

 

松原惇子さんのホームページより

 

 

「80歳からどう生きるか!―それが問題だ。ここから3つの下降がはじまる。@経済的自立A精神の安定B身体の安定 である。そして案外 見過ごされているのがA精神の安定―である」

もちろん この3つはお互いに絡み合っている。大いに関係しあっている。しかし、@とBは かなりクリアに把握でき、対応できること。最も大きく不安を感じるのはAの精神的な目に見えないものー得体のしれない精神的な不安定さではないか!!―と改めて実感した。
そして、これを乗り越えるため、あるいは精神的な強さを保つには「社会の中での関わりを持つ」―もっと具体的な表現をするなら、他者とのコミュニケーションをどうキープしていくかーにかかっているといってもいいのではないか。

 

 

 

極上のおひとり死 (SB新書)

 

 

「”ごきげん”は自分でつくるもの」 


これは松原さんの好きな言葉らしい、幾度となく聞いたから。「あと、せいぜい5年か 10年しか生きないんだから、いやなことは見ない。オシャレをしましょう!! 買い物(洋服)をすると気分があがるわね。」― こういう極めて俗物的なことをポンポン言うので、聴いている私たちからも思わず笑いがでる。本当に気分が明るくなるし、元気をもらう。

「今は出版不況で本もなかなか出せないの、でも今までは他人の話を取材して書いてきた。これからは自分のこと、本当に体験した実感したことを書いていくわ」と声高らかに宣言していた。この前向きなエネルギーに触れただけでも講演会に行って良かったと思えた。

松原さんが河原で『スマイル』を歌っている動画

 


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