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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2022年5月1日

3.<紹介します・私の友人>
         ー その20 S・Uさん


S・Uさんのことー

彼とは週1-2度、ジムのフロントで顔を合わせます。とても感じよくテキパキと応対してくれますが、ほとんど個人的な会話をしたことがありません。でも なぜか? OKしてくれる予感がして「わたしのHPに書いてくれませんか?」とストレートにお願いしました。「ハイ、わかりました。僕は文章を書くのは好きですから」と即答。とても嬉しかったですね。 彼の人間を見るまなざしに共感しました。そして 仕事に誇りをもっている姿に清々しさを覚えました。(平井 記)



スタッフが見た、さまざまなお客様の顔


S・U

 


 

〜もくじ〜

<はじめに>
1 お菓子をくれるお客様
2 決まったスタッフとしか対応しないキッズのお客様
3 陰ながら評価して下さるお客様
<最後に>



現在、私はジムで 働いています。

「ジム」というものを一言聞くだけだと、老若男女さまざまな筋骨隆々のお客様が薄著で來館し、汗を流し、そのまま帰られる…という汗臭く味気ないイメージがあると思います。しかし、ジムを利用するお客様はさまざま、多種多様です。男性も女性も、そして年齢もさまざまです。

ここで働く私たちにとって、お客様の相談に乗り応えるのは勿論のこと、お客様の話し相手になるのも大きな我々の仕事と自負しています。

お客様の中にはジムが「第二の我が家」いう方もます。新型コロナウイルスで休館した際も、悲しい表情を浮かべ帰路につかれた方を何名も見ました。ジムというものは確実にその人にとって「居場所」という役割を果たしている。それは、ジムに通っていない方が想像する以上に、遙かに存在意義があると私は認識しています。

そして私が働いているジムには、明るい方、強面な方、優しい方、怖い方…などさまざまなお客様がいます。今回は「一スタッフから見た、印象に残るお客様」について書かせていただきます。

 

 

 

 

<はじめに>

ジムに限らず、いつも皆さまが行くコンビニなどでも置き換える事ができますが、「私自身は他者からはどう思われているのか」という想像をした事はありますか?

私はよくコンビニでお菓子やアイスを買うので、それに関連したあだ名で陰では呼ばれているのでは?という想像をした事があります。

私が働いているジムでは、各々のスタッフにとって必ず強く印象に殘るお客様がいます。

接客業というものはスタッフとお客様との会話やコミュニケーションの中で生まれる「気付き」「発見」「喜び」「感情」がキーになります。

そしてそれを通して、スタッフにとって「印象に残る」お客様になります。接客業を経験した方なら共感してもらえると思います。

特に強く印象に殘っているお客様を 取り上げました。

 

 

 

 

1 お菓子をくれるお客様

ジムの常連の方でお菓子をくれるお客様がいます。そして お菓子をいただくスタッフはそのお客様と顔馴染みで、お話が合うスタッフしか貰えない…という訳ではありません。

私は、どちらかというとお客様と話を続けるのが周りのスタッフよりは苦手なので、キビキビ動いたり、仕事をしていたり、というところでほめてもらい、お菓子をいただきました。

お菓子はいわば常連の方の「お気に入り」「好きの証」みたいな感じでしょうか。このお菓子を貰うには長く在籍すればするほどお話をする機会が増える為、数も増えます。

私は過去にお客様から、バレンタインデーで有名ブランドのチョコを「名指し」で頂いた事があります。一気に3個 大きめのチョコをもらいましたが、こういったお菓子は頑張りの成果でもあるので、やはり嬉しかったです。

チョコを味わいながら、頂いたお客様に想いを馳せ、また仕事を頑張ろう、という気持ちになりました。

 

 

 

2 決まったスタッフとしか対応しないキッズのお客様

私のジムではキッズクラスもあり、その時にフロントに立つと、大人以上にさまざまな子供たちに会います。子供が「はい!」と元気よく入館時に会員証を渡すお子様、その後ろにつきそってその様子を見守る親御様、進級すると「良かったね」と喜び合う親子、「やだやだ、行きたくない」と泣き叫ぶお子様…等、文字通り10人10色です。

お子様の中には「特定のスタッフにしか入館•退館をしない」子がいます。何のきっかけかは失念しましたが、Aちゃんという4才くらいの女の子は必ず私のところでしか入館・退館をしたがりません。

例えばAちゃんが入館した時に私が別のお客様の手続きなどをしていると、近くの椅子に座って手続きが終わるのを待ちます。そして終わって私がフロントに立つのと同時に会員証を出す、という事をします。

しかし必ずキッズクラスで私がいる訳ではないので、会えない時もあります。その時の様子をフロントのスタッフに聞くと「悲しそうな顔で渋々入館していた」と必ず聞きます。

入館の際にはいなくて、退館の際に私がいると、必ず私を指差して「いた!!」と大声で叫び、フロントの私のところまで駆け寄ります。

こんなにも私を好いてくれて(?)本人としては大変嬉しいのですが、例えば帽子を被って来た日に「帽子似合うね!」など声をかけても、このAちゃんは、恥ずかしがって必ず私を無視するのです。ですから、実はまともにお話をした事が一度もありません。何をもって私を好いているのか?真相は未だに藪の中です。

 

 

3 陰ながら評価して下さるお客様

ひとりの人間、いや日本人として言えるのは「直接評価するのは恥ずかしい」というものがあります。したがって「この人には 好感をもっているけれど」という気持ちを隠した状態でジムに通われている方も大勢いるのではないか?と 推察します。

それが如実に判明した出来事がありました。私のジムが入っているビルの別の店舗が、その店舗のスタッフに向けた「スタッフアンケート」を実施した機会がありました。そこに通われているお客様がその店舗のスタッフの〇〇さんがいい!というアンケートを書く、というキャンペーンを実施したのです。その際にお客様が間違えて私たちのジムのスタッフに向けて書いたアンケートが4つ紛れ込んでいました。その4つのうち、何と2つが私に向けてプラスの評価をしたものでした。

書いた人の名前を書く欄が無いので、果たしてどのお客様が私を評価したかは未だに定かではありません。でも、こういう評価はとても心に響きますし、一生懸命お客様に向き合った結果だったのだ、という強い実感に繋がりました。

 
・・・・・・・・・・

<最後に>

いうまでもなく、今回書いた印象に残るお客様だけを大事にしている訳ではありません。接客業というものはお客様一人ひとりが大事な存在です。お一人おひとりに変わらぬ態度でこれからも接していきたいと思っています。

 もしかしたら、あなた自身も自分では気づかないうちに、誰かの印象に強く残っている存在・お客様かもしれません。 

 

   (終了)
 

 



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