2022年5月1日
5.それぞれの小さなドラマ
―ずっと使い続けているもの、ずーっと持っているものー
ご近所の仲良し4人でZOOmの定期ミーテングをやっています。テーマは主として「ご近所情報・新しいお店、お得な商品」などですが、時々“お題”を前もって決めておしゃべりをします。
今回は タイトルのお題で「それをZOOmの画面で披露すること」でやりました。
Mさん(55歳)
「この ピーターラビットのぬいぐるみです。中学生の時お誕生日のプレゼントで友達からもらったもの。ぼろぼろになっても、繕っています。捨てられません。それと お裁縫のはさみ。これも手になじんで使いやすいのでずっと使っています。そうですね、あとは もちろんもう着られないのに、中学生の時のガールスカウトの制服もとってありますよ」
Yさん(66歳・既婚)
「実はコレです。(といって 実物を見せてくれました)はい、シャネルの19番パヒュームです。もう?10年も前に当時つきあてっていたボーフレンドからプレゼントされました。お互いの家を行き来して、親からは”当然 結婚する相手!“と思われていたんですけど。なぜか、結婚しないまま。今も友人としてお付き合いをしています。この香りが好きで、ずっと使っていたので、会社の上司から”これはYさんの香りだね、銀座で匂っているとYさんがいるのかとキョロキョロするよ“と 言われていました。もちろん、この件は夫には内緒よ!?」
Sさん(64歳・既婚)
「うーん、私はこれというモノがないんです。みなさんご存じのように、夫の仕事の関係で転勤転勤の連続で、引っ越しが多い生活でした。だからー ずっと使い続けているものは、残念ながらなし。でも、よくよく 考えてみたら“夫”かな。出会って結婚してもう40年以上も、ずーっと一緒ですからね。お互い知り尽くしている感じです」
ここで、聞いていたMさんからー「すごいなあ、わたしができなかったことを、やっているんですね」と 声が上がりました。
Sさん夫妻は とても仲がいいと評判のお二人です。羨ましいですね。
私(74歳)
「なんだか、わたしが一番平凡ですね。この大きな年季の入った圧力鍋です。40年くらい前にマンションのお知り合いに勧められて買いました。当時で1万円位したから 私にしては高い買い物。でも 今でも肉じゃが、大根の煮物などで使っています。いつの間にか 時間がたってしまいました」
話が盛りあがって あっという間に予定の1時間が過ぎてしまいました。月1度金曜日の夜ですが、くったくのない話ができてとっても楽しい時間です。
特に今回は、メンバーの意外な話を聴くことができました。そして それぞれの方の秘められた小さな歴史を垣間見たような気がしました。
何よりもメンバーそれぞれの会話のセンスの良さにも気づかされました。
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