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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2022年11月1日

4.ちょっといい話


9月に入院したときのこと
携帯をもたない、パソコンもつながらないー というので
入院する前に、郵便局でハガキを30枚買った
どうせ ありあまる時間があるだろうから、せっせとハガキを書こうと決めた
2日に1度の割合で友人たちにを書いた
歩行器で病室からナースセンターまでヨタヨタ歩いていって
「投函 お願いします」といって 渡した
事務スタッフの女性が、いつもニコニコして受け取ってくれた

ある日のこと、その日は祭日でこの女性はいなかった
代わりに、リーダーらしき看護師の女性に はがきを渡したら
「うけとれません」という
「規則によります」とかたくな、、、であった
無理矢理お願いすることもないので「まあ、明日にするか」と病室に帰ろうと引き返した

 

 

 

「平井さん、私がポストに投函してきます」
と若い看護師が 近づいてきた
そして
「でも 内緒ですよ」と 口に指をたてた

「ありがとう」といって ハガキを彼女に渡した
やがて、15分くらいして「平井さん、今 ポストに出してきたから安心して!」と
病室まで 言いに来てくれたのだった

 

 

かわいい、若い看護師さん!!
きっと わたしと先輩看護師のやりとりをみて、心を痛めていたに違いない

「こういうものは、規則で受け取れません」といった先輩は、
きっとものすごく真面目な人なのだろう
個人的な恨みは全く感じなかった
ただ、もっと融通をきかせてもいいのになあーと思っただけ

「私が出してきます」と言ってくれた若い看護師さん
彼女は、きっと優れた看護師になるだろう

「人の気持ちを思いやる」という行為は、教えてできることではないのだから

 

 

 


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