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2023年1月1日

2.アーミッシュを訪ねてー


1)映画<刑事ジョン・ブック 目撃者>を見たことがありますか?
2)アーミッシュの村を訪ねて
3)そして、帰り道は 迷子になってー
4)今、アーミッシュは?

 

1) 映画<刑事ジョン・ブック 目撃者>を見たことがありますか?

休日の昼下がり、アマゾン・プライムを覗いていたら映画<刑事ジョン・ブック 目撃者>が目に留まりました。思わず懐かしくなって、見入ってしまったのでした。

映画<刑事ジョン・ブック 目撃者>について

殺人事件の目撃者となったアーミッシュの少年の証言から警察内部の腐敗を知った刑事ジョン・ブックは、少年とその母親を守るためアーミッシュの村に逃れて潜伏することになる。(1985年米国)
アーミッシュとはアメリカに住むドイツ系移民の宗教集団で、電気や自動車などの近代的な技術を排除して農業や牧畜などの自給自足の生活を送っている。生活様式は極めてシンプル・質素で争いごとや快楽を禁じ、異教徒との恋愛や結婚も認めずその禁を破れば追放処分となる。
映画は第58回アカデミー賞の脚本賞と編集賞を受賞、作品賞と主演男優賞にノミネートされた。

 

 

 

2)アーミッシュの村を訪ねてー

昔の話をします。

それは 1990年頃のこと。私自身は40代の始めで、アメリカ在住の姪の結婚式でNYへ行きました。花嫁・花婿が結婚式の朝からたくさんの風船を自らフーフー言いながら膨らませて、それをパーテー会場の飾りつけとしました。まさに大学卒業後の若いカップルが、手作りで、、、結婚式をやったのでした。その姪も今は50代になって妻・母・立派なビジネスウーマンとなりました。

 その結婚式も無事に終わり、ほっとした時に思いつきました。

そうだ、アーミッシュの村に行ってみよう!と思ったのは、間違いなく少し前に日本で見た映画「刑事ジョンブック・目撃者」のせいでした。主役のハリソン・フォードのカッコよさに魅かれたのはもちろんですが、「現代にも、このような村!?が存在するのか」非常に興味津々でした。

David MarkによるPixabayからの画像

 

アメリカ東部ペンシルバニア州フラディルフィアから電車でランカスターまで。行きは、そこからバスに乗って「アーミッシュの村」を目指したと記憶しています。大々的ではありませんが、観光も村の資源の1つのようでショップや教会・学校など見学できました。確かに「ワイヤレス・ビュー」というだけあって全く電線がありません。もちろん、電機は自家発電!?電話もなし、村内は車も走っていない、まことにのどかな田園風景が広がっていました。

まさに映画そのものでした。映画もここで、現地ロケを行ったということ。アーミッシュの人々も「自分たちがどのように描かれていくのは」遠巻きに見学していたーという話も聞きました。

AmydによるPixabayからの画像

 

3) そして、帰り道は 迷子になってー

とにかく来た、という思いを遂げたまでは良かったのですが、帰りは大変でした。帰りのバスがもうない、と気がつきました。というものの「道はつながっているのだから、なんとかなるだろう」という 怖いモノ知らずの気持ちで午後の夕暮れ前の道をひたすら歩きました。草原の1本道です。たまにしか、車は通りません。

途中でガソリンスタンドを見つけた時は、嬉しかったですね。ここで「道を訊けば 教えてくれるだろう」とホットしました。

ところが、、、。

Sophia MartinによるPixabayからの画像

 

ガソリンスタンドのお兄さんは、なんと地図が読めなかったのです。これにはビックリ!!もちろん、わたしの英語もかなり怪しい。そのせいかと思いつつ、ゆっくり丁寧に何度も訊いてもラチガあきません。この経験は、私にとって非常に衝撃でした。

つまり、それまでの私の経験からいって「字の読めない人がいる」という現実を受け止めることができなかったのです。それも「アメリカ人なのに、、、」という先入観もあったかもしれません。その後、改めて日本の識字率の高さを再確認したのでした。

――でどうしたかというと。草原の1本道、そして太陽の位置を確認しつつ「まあ 方向的にはこっちだろう」と またまたひたすら歩き続けて<Police station>を見つけて、そこに駆け込みました。そこで事情を話して、タクシーを呼んでもらい、事なきを得たのでした。

 

Joe KeimによるPixabayからの画像

 

4) 今、アーミッシュは?

そして、「一体、今 アーミッシュはどうなったんだろう?」とふと気になって、インターネットで調べてみました。

なんと驚いたことにー 爆発的人口増加 になっているということです。

「アーミッシュ」の人口は、1920年代には5000人程度だった。それが1980年代半ばには、およそ8万4000人へと増加。その後、30年あまりで急激に増え、2019年度に調査された最新のデータによれば、アーミッシュの人口は34万2100人とのこと。

日本でいうと東京都新宿区や中野区の人口と同程度です。 しかも、「アーミッシュ」の人口増加スピードはとても早く、1992年から2017年までに149%増加。同じ期間のアメリカ全体の人口増加は23%だったことと比較すると、これは驚異的な増加と言えるでしょう。その主な理由として、「大家族であることを神の祝福とみなす」という信仰と「医学の発達による妊婦や幼児の死亡率の減少」の2点が考えられるそうです。

 

これを読んだときに、目が点になりました。まさに、アーミッシュの存在そのものが、私たちの現代社会に挑んできているのではないか!?という錯覚さえ覚えました。とはいえ、現実にはアーミッシュ社会の中では女性差別問題など 大きな問題も同時に抱えているということです。

 ・・・・・・・・


のんびりした休日の昼下がりに見た、懐かしい映画がきっかけになりました。思いがけず、 “遠い昔の怖いもの知らずだった私”と“アーミッシュ”について 思いを巡らせる時間になりました。

PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像

 


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