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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2023年1月1日

4.アートが好き、自然が好き

 

その1) ピカソ ― 絵は彼の人生そのものを 投影している!

 

<絵の見方―― 上野のピカソ展にて>

 地域の社会人向け講座で「ピカソについて」受講しました。

 11月―タイミングよく、上野の国立西洋美術館で「ピカソ展」をやっていたので、早速 見に行きました。9月にひざの手術で入院17日間後、 退院して初めての<ひとりお出かけ>でした。

入口で、ちょっと迷ったのですが<音声ガイドのイヤホン>を借りました。これまで、音声ガイドについて、どちらかというとわたしは否定的でした。「絵は自分の直感・感性で見るもの、だから余計な情報なしで鑑賞すればいい」という気持ちでした。

ところが、過日 年下の友人が「わたしは、展覧会で全てのものを見ません。音声ガイドのあるものだけ、じっくり見てお終いです」というのを聴いて、人それぞれだなあーと思ったのです。絵の見方もいろいろある、と 腑に落ちました。

もちろん、どっちがいい悪いということはありません。その日は、この友人の言葉が頭にひっかかっていたので、音声ガイドを聴いてみました。落ち着いた男性の俳優の声もしっくりきて、いつもとは違う感覚で絵を楽しむことができました。

確かに多くの絵をちゃんと見ようとすると、、ものすごく疲れますね。その中で何分の1でも、じっくり鑑賞するという視点もありかなー と納得しました。

 

 

 

<わたしが好きな青の時代>

講座を受講して、改めてピカソの絵がその人生の中で大きく変遷をしたこと、そしてその多くが女性から強い影響をうけていたことを知りました。クリアになっているだけでも、彼の人生には深く関わった9人の女性がいたーと教わって、ピカソのもつエネルギーの強さに目まいを感じました。

 私は初期の<青の時代>の絵が好きです。初めて!? 本物をみたのは、もう何10年も前にひろしま美術館でみた<女性2人がこちらに背中をむけて座っている絵>でした。

20代のピカソのものですが、すでに人生の哀しみを表現しているような、、絵です。「青の時代」と呼ばれている頃のピカソの年齢は10代の後期から20歳の頃です。「こんなにも若いときにー哀しみを理解し、表現していたのか」とー そのことを知って、わたしはショックを受けました。

その後、「バラ色の時代」「キュビニズムの時代」「古典主義への回帰」を経て、目まぐるしくピカソの絵は変化していきます。それは紛れもなく、彼の人生と符合しています。特にその時代、時代に出会った女性から大きく触発され、強い影響を受けています。―

 91歳の人生を彼は1つに留まることなく、、生ききったということでしょうか。最期のとき「女っていいものだよ」とー言ったとか。

 

 

 

その2) 野外美術館を訪ねる ― 穏やか冬の1日

 

 12月の中旬まさしく小春日和という穏やかな1日、大学の同窓会の友人たちと<小田原文化財団―江の浦測候所>に行ってきました。

パンフレットによるとー

 「この地区は箱根外輪山を背にして相模湾に望み、類いまれなり景観を保持している貴重な自然遺産である。この自然を借景として各建築は庭園と呼応するように配置されている」

 

 

石舞台、茶室、庭園、門、そして道筋には多くの石仏もありました。竹林、ミカン畑などの間の小道を、ゆるやかなアップダウンがありましたが、のんびりゆっくり歩くことができました。もちろん、優れた建築物も見ごたえがありましたが、何よりも波ひとつない静かな輝くばかりの海が、やさしく迎え入れてくれました。この風景をみているだけで、本当に心が洗われる思いがしました。

 

大人にゆっくり味わってほしいー−ということで「子供の姿は皆無」で、静かな時間を心置きなく過ごすことができました。大事をとって杖も持参しましたが、ほとんど 頼ることなく歩くことができました。これも、膝 回復の自信につながりました。

 

 


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