2024年9月1日
1.2025年問題 と 終活セミナー
1) 終活を考えたのはー
今や巷では「終活セミナー」が大盛況です。実は私自身はすでに15年以上前から<終活>には関心があり、ノンフィクション作家・松原惇子さんの主催するSSSネットワークに参画しました。基本、メンバーはシングルの女性で「老後を活き活きと過ごすために」というテーマで さまざまな講演会や活動を行ってきました。
共同墓地やお葬式を行わないですぐ埋葬を行う直葬プランなど、かなり革新的なプログラムを推進してきています。
ただ問題はいわゆる三途の川を渡たるときではなく、その手前の長い?短い?期間をどう生きるかー ここをクリアにしておかなければならないとー強く自覚しています。そして、案外 この時期をどう乗り切るか!―を考えていない人が多いこと、「そのうちにー」と言いながら何も考えないまま、亡くなってしまう人が多いことに驚きました。
こんな思いもあって 最近の「終活セミナー」に参加してみました。
2) 2025年問題とは
ところで あなたは 2025年問題をご存じですか? これも私自身がごく最近目にした言葉です。ネットで調べてみました。
2025年問題とは、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、医療や介護などの社会保障費の増大が懸念される問題です。
2025年には、団塊の世代が約2,200万人を超えると予想されており、国民の4人に1人が75歳以上という、超高齢社会に突入します。以下は、75歳以上の高齢者の人口推移です。
2025年問題でポイントとなるのが「人口と労働力」「医療」「介護」「社会保障費」「空き家」の5つです。まず直面するのが「人口問題」といえるでしょう。後期高齢者が急増する一方で、若い世代が減少し、少子高齢化はさらに加速していきます。そこで問題視されているのが、「労働力人口の減少」です。
2025年問題の対策として国は、「自助努力」と「民間による地域支援」にシフトしているため、自分で対策をしておくことが必要になります。
https://syukatsu-life.com/article/2025mondai
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改めて読んでみると、まさしくそうだろう、いちいちごもっとも という感じがしました。なぜなら私たちは生まれた時から数が多く「小学校、中学校の教室が不足して運動場をつぶして教室をつくり、そこで学んだ世代」だから。
経済の高度成長期にのっかりなんとか就職はしたものの、今度は大きな”お荷物”になって 病院・施設のお世話になるのです。きっと仏になったときも火葬場は ??人待ちーということになりそうです。(現に今も かなり季節・場所によってあるそうです)
こういう状況の中で、どのような自助努力をすべきなのか まったなしの時がきたということです。
3) 終活セミナーの収穫
2つのセミナーに参加しました。1つはJR・大人の休日倶楽部主催「独学では学べない ハッピーエンディングセミナー」 もう1つは地域の高齢者大学「今から考える自分らしい終活」というものでした。まず参加者の多いことーそのうち4割が男性だったことにビックリしました。
内容は私にとって 特に目新しいことはなく「ポイントはここかな」と再確認できたことが収穫でした。
- 冒頭に書いたが、健康な状態から一気に人は死なない。むしろ健康な状態から三途の川を渡るまでの間―認知症などを発症し正常な判断ができなくなる状態―が長いかもしれない。
その間をどう生きるか? どうしたいか?(具体的には一人暮らしを全うしたいか?施設入居もOKか? 誰に面倒をみてほしいか? 延命治療は?)そのための経済計画は?― 実は山ほどクリアにしておくことがある。
- 上に書いた1について、できれば元気なうちに身近な人と笑顔で話しておくこと、さらに文章化しておくこと(法的効力のある遺言書ならベスト)がとても重要だ。
― 特に上記の事柄は年下から年上に対して言い出しにくい話題である。
「もっと親が元気なうちに、どうしてほしいのか?」聞いておくべきだったという思いはきっと多くの人にあるのではないだろうか。
この夏、改めて エンディングノートを書き直そうと思いました。それは自助努力の具体的な行動の第一歩 として ――
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