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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2025年1月1日

3.はっ!!と した言葉


長い間コミュニケーションをテーマに仕事をしてきたが、今さらながら「言葉は人を傷つけたり、同時に感動させたりもする」に気づかされる。
私自身がごく最近体験した3つのエピソードである。

 

「よく 借りられましたね? お部屋」

引っ越して1年半たった。単純に「同じ文京区内で引っ越しました」と友人・知人には告げたが、「持ち家を処分して、賃貸にしたの」と言ったとたん 幾度となく言われた言葉である。2・3回なら、、そういう風に思う人もあるのかーで 済んだのだが、打ち明けた途端!?ほぼ 全員が(といってもいい位)異口同音に訊いてきたのだ。問われた私自身が驚いた。
 もちろん、「75歳の一人暮らしの女性が部屋を借りる」ということは、簡単ではないかもしれないーという予感?覚悟?はあった。
地元の不動産屋さんに部屋探しを依頼した時、この点を聴いてみた。すると「そうですね、まず私どもが提供したお部屋から平井さんがコレというものがあったらピックアップしてください。其の後、私どもから大家さんへ年齢の件など打診してみます」と言われた。


結果、現在の誠に私の条件にかなったお部屋を借りることができた。契約にあたり、確定申告の書類を提出しただけ。拍子抜けするくらい、あっさり決まったのだった。確認はしなかったが、おそらく市場に出ている30-50%はNGのような感触だった。

 そして、面白いことに「よく借りられましたね? お部屋」―と私に言った人は、ご自身も、どこかで(頭の中で)「引っ越したいけど、年齢で難しいのではないか」と考えているような方々―という気がした。
「できれば今の家を処分して、賃貸にしたいけど、世の中はそう簡単ではない!?」と思い込んで行動を起こさない、起こせない人が多いーということも改めて、実感できた。

 

「平井さんは iPhoneに対する愛が不足している!!」

これは、わたしにとってのお助けマンRさんから言われた言葉。どうしたものか?と途方にくれていた時 ベランダの小さなお庭を整備してくれた私の最も若い友人である。
 先日、<私のiPhoneからボランテアをやるときにその音楽を取り込んで聞くことができないか?> と相談したら、さすが元SEだけあって見事に解決してくれた。

その時、わたしのiPhone操作の手つきをみて 言われたのだった。
「愛が足りない!?」と言われても、、ポカン!!としてしまった。「平井さんはまるで、iPhoneと喧嘩しているみたいですよ、ドンドンたたいて、痛めつけている感じ。もっと、やさしくタッチしてあげて下さい!!」とRさん。

 

そうか、愛か!? なかなかウマい表現だなあーと感動してしまった。Rさんの表現力のセンスに脱帽した。
言い訳になるが、ようやく携帯をもって1年半。最初は、、怖くて怖くて、、嫌な存在だった。だからつい、<タップする>と言われても加減がわからない。<長押し>というのも、ほとんど使ったことがない。ましてや、引っ張って、画面変換なんて、、まだまだ??の段階。
――というわけで、やさしく やさしくタッチする、ことを 最近は心がけているのでアル。

 

「しそん!?」 そして 「オバちゃん」

 嘘のような本当の話です。今どきの若者は、、、と くくってしまえばそれまでですが、あまりにアッケラカンとしていたので、こちらが苦笑してしまいました。
ボランテアをしている古民家・安田楠雄邸での出来事です。

30歳前の若いカップルが訪れたときのこと、案内をした私に向かって いきなり「しそん?」と声をかけたのです。最初は、言われた私は意味不明でポカン!! つまり、ガイドをしたわたしを「あなたは安田家の縁続きの人ですか?」(子孫の方ですか?)と訊いたつもりらしい。
 もしかして 最初は中国人か?と思いましたが。正真正銘の日本の若者のようでした。「いいえ、違います。この近所に住んでいる者ですよ」と応えました。
まあ、いきなり「しそん?」は ないでしょう!?(苦笑)

 ボランテアのシフトが終わって帰り道、またこのカップルに出くわしました。私だと気づいたらしく、男性が「あのさっきのオバちゃんだ!!」と叫んだのです。
いきなり<子孫>から<オバちゃん>になってしまいました!!

 

私たちは言葉でまさに、他者とふれ合い理解し合っているのだ。あたり前のことを またまた再確認した私 だった。

写真はスマホ写真教室で撮影したもの



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