 

2025年9月1日
4.80年後の夏に
私が5年ほど、ボランテアガイドをしている安田邸で年に2日だけお庭に作られた防空壕を公開しています。今日はその貴重な1日でした。
いつもは 数十名ほどの入館者ですが、今日は100名を超える人数でした。
戦後80年の節目ということで、昔も戦争当時も、そして現在もご近所の団子坂にお住まいの94歳の老夫婦に戦禍の東京のようすをお話いただきました。「東京にB29などの爆弾が投下されたのは私たちが14歳、中学2年生の時でした」と口火を切りました。
お話だけでなく、当時の写真(もう、セピア色になっていましたが、爆弾を投下された後の街の様子など生々しいモノ)も聴衆席に回覧されました。
お二人とも大変お元気で、「先日も地域の中学に行って、戦争の時の話をしてきました」ということ。「次の世代に伝えたい」という、強い使命感をもっていることが伝わってきました。
60名近くの方々が熱心に耳を傾けてくれました。会場の安田邸・応接間には入りきれず、廊下にはみ出して立ち見の方々もいましたが、それでもみなさんクーラーのない中じっと 聞き入ってくれました。
話の最後に奥様が「戦争は絶対にあってはならないことです。私は憲法第9条をこれからも大切に守っていきたいです」と力強く述べられました。
その言葉が 聴いている私たちの心に、深くそして静かに染みわたっていきました。
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