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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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1999年11月

その2 「なぜ、そんなに泣くの?」

■パート 1 ・ 8月■

ホームヘルパーの実習を終え その後すぐに、3泊4日 仕事の関係(アサーティブネスのトレーナーセミナー)の研修でした。こちらは 基本的には 共通のテーマ、理解をもって 参加したメンバーとの研修でしたので 楽しく参加できました。それでも「世の中には いろいろな人がいるんだなあ」というのが 実感。トレーナーは35、48歳の女性2人。メンバーは20代後半から60前の男女、15名中男性3 名。一番、元気がいいのは40代の女性たち。短大や専門学校で教えている人、女性センター あるいはソーシャルワーカーとして働いている人など。

前半のプログラム・自己理解というテーマで「自己の人生を語る」という場面で かなりの人が泣いた!!のにはすこしびっくり。その人たちに共通しているのは[女性であるということで、特に父親から疎んじられ た」という強い抑圧された気持ちを持っている、、、、、ことでした。 「イイこ、いい妻、いい嫁」をやってきて ある日 そのことが破綻をきたして、、、というキャリアをもっていました。 トレーナ―も決して「泣く」ことを強要したわけではありませんが、「感情の流出は がまんしないで」というスタンスでした。わたしも もらい泣き・でじわっと き た場面はありましたが、あまりの激しさ?には 「ちょっと 参ったな、、、、」という違和感がありました。 極めつけは 研修の最後に ある人が「2人のトレーナーに感謝の気持ち を、、、」と言い出し、それに 呼応して「00さん、ダイすき,,,!」と叫んだ人がいました。そこで また ぐすぐす,,,,,。涙。

しらけていた。クールだった。というわけではありませんが、「おいおい、私達は トレーナ―の勉強にきたんだよ」と わたしは 心の中でつぶやいていました。 「アサーティブネスを教える」というより、「まだまだ トレーナーに甘えたい、自分を受けとめてほしい」人が多くいる、、、、、、と思いました。 こういうメンバーの中にいて私は? 想像つくでしょう?もちろん 何人かの人はわたしと似た感覚の人もいました。そういう人たちとは大いに相互啓発できましたが 「甘えたい人?」からは どうやら敬遠されたようです。



■パート 2・ 10月■
今回は2回目でメンバーについては緊張感はなかったものの、1回目以上に「泣く?」場面が あって「うんざり、へきへき、まいったなあ、これがトレーナー 研修なの?」という うんざり感がピークに達しました。この気持を 参加メンバーの一人で同業の56歳の女性と語り合ったところ(最後の夜)その人も 同じ思いであることがわかり 救われました。

昔 MSC(私がコンサルタントの修行をした会社)で上司が「自分のオシメハ 自分で取り替えろ」といったことを思い出しました。このプログラムの当のインストラクターも 内心うんざりしていたようで 最終日の今朝「もう自分のことを語ることは おしまいにしてください。この場はトレーナーとしての研鑚の場です。」と 再確認の言葉を強調していまし た。たぶん、私を含め 何人かの気持を察知したから。でも やはり「泣きノ場面が プログラムの進行を遅らせるほど出る」こと自体、シビアに言えば プログラムを運営しているものの責任だし、 「全ての人に大満足」まででなくても 不満を与えないことが 運営者に求められていることではないか。

  トレーナーとして たくさんのことを学んだしだいです。 それにしても どうしてこう自己を語りたがる人が多いのか?「日頃 身近に 自分のことを話せる人がいない?・場がない?」のでしょうか? そんなにも閉塞状況の中で 人は暮らしているのか?スゴク 考えさせられました。


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