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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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1999年11月

その4 「雨の由布院で」

仕事で湯布院に行ってきました。福岡空港からJR を乗り継いでいったので行きも帰 りもほぼ1日がかり。それでも3泊4日、それも1日めは午後からのスタート、2日めは 15.00終了の変則的なじかんの研修でしたので 朝早く散歩したり、夕方ブラブラし たり結構 雨の湯布院を満喫できました。

とても いい町です。といっても本当の田舎で、ターゲットを女性とカップルにし ぼった町づくりでそのことが 安心感を与えていました。いわゆる歓楽街はなし、夜 18.00を過ぎると もうひっそりとして食事をする場所をさがすのも一苦労です。

最後の夜は 町でナンバー1の亀の井別荘に宿をとり、働いた半分を使ってしまいま した。 ここが もうなんとも云えないステキなところ。一緒にいった仕事のパートナー(同世代の女性)と異口同音に「今度は どきどきするような人ときてみたい」と 一致 しました。



広い森の中に離れがいくつかあり、さらに談話室というサロンがありました。 ここでのshort story を 一つ。 それは古い洋館で ドアをあけたら 静かなクラシック音楽が流れていました。中に は1組のカップルがいて 2人とも宿の浴衣を着て くつろいだ様子。30畳くらいの空 間で、ソファアががあり、嬉しいことに紅茶とコーヒーが「ご自由にどうぞ」と置い てありました。 私と友人がコーヒーを飲んでいるまに、その2人は そっと帰りました。

2人はお喋りをしているより、男はずっと本を読んでいて 女はそばに黙って座って いました。 どうみても ご夫婦というより 親子?という年の差がある、、、、、。でも 父と 娘ではなさそう,,,。

そして次の日の朝。わたしは1人で またこの場所へ 行ってみました。 誰もいない空間、コーヒーの香り、そしてグレゴリ―聖歌が静かに流れて,,,,。 そこで 昨日はきづかなかったノートが そっと片隅にあることを発見しました。 例の「旅に出て ひとこと」というもの。 なにげなく ページをめくっていたら 昨日の日付で こんな文章がありました。

「づーっと 先生と一緒にいたい。   奈津子」

これだけ。 これを目にして もしかしたら、昨夜 わたしが目撃した女性が書いたので は,,,,? どきどきして 目がこのページにくぎ付けになった私 でした。 先生とは? 誰、、、。大学の先生と教え子? 演出家と女優の卵?作家と編集者? そんなことを 妄想?してしまうほどの ステキな雨の湯布院でした。
 

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