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「昔の川は、もっと暴れ者だったからなあ」 「みんな知らず知らず川に育てられてきたんだね」 「鳥や虫や魚が元気なところでは人も元気だよ」
「いまも、昔も人間は偉いことをするもんだな」 「あの庭の美しさを支えているのも川なんだね」 「まったく、川のある暮らしって、いいもんだなあ」
「昔の川は、もっと暴れ者だったからなあ」―すべての人が望んでいる川のやさしい表情
「治水」―水を静め、人の暮らしを守る
昔、旭川は岡山平野で何本にも分れ、室町時代まで操山(みさおやま)と七日市を結ぶ線のあたりに海岸線のあった児島湾に注いでいました。旭川が現在の流路になったのは、中世の岡山城改築のとき、川を城の堀として利用するため流路を付け替えてから。この不自然な流れがたびたび氾濫(はんらん)を呼んだのです。また、下流域は、干拓地で地盤が低いため、大雨のときには水害を受けやすい地形となっています。

二度と経験したくない出来事
過去の洪水と浸水被害の歴史
昭和9年9月の室戸台風(むろとたいふう)、昭和20年9月の枕崎台風(まくらざきたいふう)、昭和46年7月と47年7月の集中豪雨。そして、平成10年の台風10号。昭和に入ってから現在に至るまでの約80年間で、実に5度も大洪水に襲われました。その都度、人口の密集した岡山市は、とくに大きな被害に見舞われたのです。
岡山市城下交差点を望む(昭和9年9月)
■近年の主要洪水
発 生 日 降雨量
(mm/2日)
水 位
(m)
原 因
昭和09.09.21 226 9.50 室戸台風
昭和20.09.18 169 8.56 枕崎台風
昭和46.07.01 133 6.92 集中豪雨台風
昭和47.07.11 269 8.99 集中豪雨台風
平成10.10.18 182 9.16 台風10号
水位観測地点:下牧
室戸台風洪水時の浸水位
(中国銀行旧本店)
洪水の恐ろしさを示す標識
 
岡山市大原付近の惨状(昭和47年7月)

■旭川流路の変遷

「昭和47年7月豪雨」「平成10年台風10号」の記憶

昭和47年7月豪雨は、7月初めごろから西日本に居座っていた梅雨前線が、記録的な大雨をもたらしたものです。このため岡山市内では、家屋の浸水や農地の冠水が発生し、大きな被害に見舞われました。百間川の河口付近では両岸にわたり浸水被害が発生しました。
また、平成10年10月14日から18日にかけて襲来した台風10号は岡山県全域に大雨をもたらし、各地で河川の氾濫による浸水が発生しました。中原地区では旭川の濁流が支川に逆流し、47戸の家屋が浸水しました。後楽園の県立博物館地階の収蔵庫では、貴重な資料が台無しになるなど、大きな被害が出ました。

被害を伝える新聞紙面 右:山陽新聞・昭和47年07月13日
左:山陽新聞・平成10年10月19日

■昭和47年7月豪雨時の旭川流域の被害状況
項  目 被 害 状 況
死 者 4人
全壊家屋 25戸
床上浸水 1,225戸
床下浸水 3,084戸
田畑の冠水 3,278ha

まず危険を予防する努力を
旭川を安全な川にするために。旭川を安心できる川にするために。国土交通 省では、水害に備えて地元が行っている水防活動などを支援しています。また、被害を最小限に抑えるため「氾濫シミュレーション」による浸水範囲や避難方法をホームページ上に公開するなど、防災意識の向上に取り組んでいます。
岡山市大原地区(昭和47年7月)

岡山市中原地区(平成10年10月)

常に的確な水防活動をめざして

百間川河口水門

洪水氾濫シミュレーション
岡山河川事務所のホームページでは、より円滑な水防活動を支援するため、また、住民の方々がより安全な場所にスムーズに避難できるように、氾濫の危険があるところや、避難場所、避難方法など、水害に関する情報を提供しています。
http://www.okakawa-mlit.go.jp/hanran_sim/index.html
 
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