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日本の厚生労働省は、平成25年2月から『慢性胃炎』に対しても『ピロリ菌除菌治療』を医療保険で行えるように決定しました。

※従来は、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫等に対して、除菌治療が行われてきました。
内視鏡的には『萎縮性胃炎』と呼ばれる『慢性胃炎』が、胃癌発生母地とされており、本疾患に対して、『ピロリ菌除菌治療』を行い、ピロリ菌を胃より排除すると、将来的に胃癌の発生を大幅に減少させる事ができるだろうという理由から、上述の決定がなされたそうです。
胃癌の予防を積極的に行いたいと思われる方は、廣島クリニックまで一度ご来院下さい。
(日・月曜日は除く)





ピロリ菌は正式には『ヘリコバクター・ピロリ』という細菌で、1983年にオーストラリアのウォレンとマーシャルによって発見されました。ピロリ菌が胃・十二指腸かいようなどの原因になっている事がわかっています。






ピロリ菌に感染すると胃に炎症を起こすことが確認されています。胃・十二指腸潰瘍の患者さんでピロリ菌を検査すると、約90%の患者さんがピロリ菌に感染していて、ピロリ菌が胃・十二指腸潰瘍の原因になっていることがわかっています。ピロリ菌がいる場合には1度潰瘍の治療をしても1年後には60%以上の患者さんが再発してしまします。ピロリ菌を除菌することによって胃・十二指腸潰瘍の再発率は著しく低下することが認められています。





感染経路は、まだわかっていませんが、口から感染するのが大部分と考えられています。衛生環境と関連していることが報告されていて、近年は感染する機会は減ってきていると考えられています。






代表的なものとしては胃がんとの関連性が指摘されています。ピロリ菌に感染している人と感染していない人に対して10年間調査を行ったところ、感染している人では2.9%に胃がんが発生したのに対し、感染していないひとでは胃がんは発生しなかったという研究報告があります。