4/24/2003
ランチ・ティータイム K子がフィレンツェで何が見たかったのかと言うと、大聖堂のドゥオーモでした。 K子は上に上がりたいと言う。「登るんだったら一人で登ってね。 エレベーターもないし、明日歩けなくなるくらい疲れるんだから。(^_^;;」 と言うと、ちょっと思いなおし近くのおみやげ屋に入りました。 そこの店員によると、その階段は全部で420段くらいあるという。(^_^;; 当然K子は「じゃ、やめる。」と言いました。(笑) 私にとっては、美しさとか規模的にはケルンの大聖堂の方が壮大な感じなので比べてしまって、 この程度の大きさだったのかと思ってしまいました。でも、外観の壁が今まで見たこともない珍しい柄で、 非常に興味深く思いました。 ランチは、野外のレストランで、スパゲッティと飲み物やデザート・ジェラートなどを注文しました。 お店のスタッフが「イタリア人だなぁ」と思ったのは、歌を歌いながら働いていたことでした。(笑) K子がオレンジジュース(フィレンツェのは赤い!)のストローを持って来てとお願いすると、一回目は忘れられました。(笑) 又お願いすると、スタッフは両手を大きく広げて「このくらい長いやつか?これくらいか?」 などとふざけているので、「ホースはいらないわよ。(笑)」と思わず言ってしまいました。 本当にイタリア人はのりが良いねと、私達は笑ってしまいました。 それにしても彼女、フォークが欲しい時も「あ〜う〜」で通していた。 古いけれど「大平元首相じゃあるまいし。(笑)」などとからかっていました。 帰る頃にお茶したホテルのティールームで、コーラとティーをそれぞれ注文すると、 K子が言うには、女性のスタッフがムッとしていたという。 でも、注文したものが来た時に、彼女の目を見てにこやかに「Thank you」と言うと、 「Prego(どういたしまして)」とニコッと笑いました。 無表情でぶっきら棒に「コーラ」と言われたら、仕事とは言え誰だって気持ちは良くないだろうと思う。 せめて「Please」を付けたら良かったのにと思いました。 外人には「アイコンタクト+笑顔」と「言葉」で表現しないとね。 ポンテベッキォ+アルノ川 今BGMで流れているのは、プッチーニのオペラ、ジャンニスキッキの「O Mio Babbino Caro」です。 舞台がフィレンツェだったのは今日知りました。(^_^;; これは先日の歌の発表会で歌った中の一曲です。イタリア語表記が難しいのですが、歌詞は下記です。
Oh! mio babbino caro, ああ!私の大切なお父さま、
mi piace, 私は彼がとても好きなのです。
`e bello, bello: 彼はすばらしい人なのです。
vo'andare in Porta Rossa だから、ポルタ・ロッサへ
a comperar l'anello! 指輪を買いに行きたいの!
S`i, s`i, ええ、そうなの、
ci voglio andare! 何がなんでも 行きたいの!
E se l'amassi indarno, そしてもしもこの恋が儚いものなら、
andrei sul Ponte Vecchio, ヴェッキォ橋に行き
ma per buttarmi in Arno! 代わりにアルノ河に身を捨てますわ!
Mi struggo e mi tormento! 私は思い悩み、苦しんでいるのよ!
Oh, Dio, vorrei morir! ああ神様、死んでしまいたいわ!
Babbo, piet`a, piet`a! .... お父さま、お願いです、お願いですから!
この歌なんですよね。歌の先生に「可愛く歌ってね。」と言われた歌は。(笑) そして、私は、偶然というかお導きというか、K子が行きたいと言っていたフィレンツェに行って、 ヴェッキォ橋とアルノ河を見ることが出来たのでした。何とも言えない感慨深い気持ち。 思わずこの歌を歌いたいという衝動にかられました。 ポンテヴェキォは確かに橋なのですが、両脇には銀のアクセサリーショップがずら〜っと並んでいます。 遠くから橋を見ると、住居が河にかかって橋になっているのがわかります。 それで、中心の数メートルだけ住居がない部分があり、そこに来ると橋なんだなと感じるわけです。 革製品やアクセサリーには殆ど興味のない私でさえ目が行くほど、とても興味を惹かれました。 それはローマでも同じことで、さすがにイタリアで、デザインや色など全てが洗練されて見えました。 (ドイツとは随分違う!(笑)) K子は買い物が好きなので、目に入るお店全部に興味を持って中に入ろうとするので、 全く先に進めません。(^_^;;そこで私は、馬車を引いている馬の目の両脇に当ててある目あて? (両脇を見えないようにし、前しか見えないようにしているもの)がK子さんにも必要よねなどと、 いつもからかっていました。(笑) フィレンツェへ 一昨日K子が素直に「H、私はフィレンツェに行きたいんだよ。」言ったので、 「電車代が高くついてもそれでも行きたいのね?」と念をおすと、 「うん、かまわない。行きたい。」と言うので、昨日の午前遅くにテルミニの駅に行き、 私は切符売り場に彼女はどこかで買い物をするとかで、お昼の適当な時間に待ちあわせることにしました。 普段はドイツや昨年のベルギーではパスを使っていて、海外に来て遠距離の切符を買うのは実は2度目でした。 前回はデンマークで、コペンハーゲンからオーデンセ行きの切符を買いましたが、 とてもスムーズに行きました。 ところがイタリアは、番号札(というか紙)を引いてもなかなか順番がまわって来ませんでした。 私はドイツでは色んな所に行くので、必ず最新のヨーロッパ鉄道時刻表を持って行きます。 (書店では2000円、地球の歩き方のオフィスでは1000円で買えます。) それで、事前に行きと帰りの時間を調べ、ひょっとしたら英語が分からないかも知れないので(イタリア人は英語が苦手)、 しっかりと紙に書いて持って行きました。 結局切符売り場で一時間近く過ごしました。(^_^;; ちなみに、ローマ・フィレンツェ往復(2等車)で49.9ユーローでした。 日本円では6700円くらいでしょうか。まぁともかく、今日はフィレンツェに行くことになりました。 フィレンツェ行きはナポリから来た電車が遅れていた為に、出発が20分以上遅れました。 電車に乗り込んだ直後、私よりちょっと先の通路を歩いていたK子の声と、 女の子を平手打ちした音が聞こえて来ました。(^_^;; ビックリして、どうしたのと聞くと、ポシェットの中の計算機をすったのだという。 財布は下の方に沈めていたので、一番上にあった計算機を間違えて取ったらしい。でも、落としたので気がついたのです。 プラハの時のことを思い出し、一瞬ひやっとしました。女の子は可愛い顔をしていましたが、 恐らく常習犯だと思われます。しかし、彼女は何故こう狙われるのか。(^_^;; 隙だらけに見えるのかなぁ・・・。彼女のことばかり言っていた私でしたが、 とんでもない失敗をしてしまいました。実は昨日買った切符の行きの日付が5月24日なっていたのです。 帰りはちゃんと4月24日になっていました。列車、行き先、時間、席の番号など、 買った時に切符売り場のおじさんの説明を聞きながらチェックをしたはずでした。 本当にうかつでした。元秘書としては、本当に恥かしいミスです。気がつかなかった自分が許せませんでした。(^_^;; 日付が違うので、当然そこの席に行っても座れる筈もなく、 私達はちょっと歩いて自由席の窓側の席に座ることが出来ました。 たまたま彼女が座った進行方向の席の引き出して使うテーブルが、 斜めになって水平にならず、ミネラルウォーターのボトルを置けませんでした。 私の方は水平だったので、私の方に置くことにしました。(不平不満ばかりの人は本当についてないね。(笑)) 彼女はカリカリしていましたが、2時間30分もすると、お目当てのフィレンツェに着いたので、 機嫌が良くなりました。 |
4/23/2003
ホテルの部屋 ヨーロッパのホテルに慣れていない人はビックリするかも知れないのですが、 日本と違ってウェットな気候ではないこともあり、お風呂=湯船につかるという習慣がありません。 シャワーを浴びるのが一般的だからです。私達のホテルは3つ星ですが、 4つ星ホテルであっても、シャワーだけの部屋もあるわけです。 恐らくパッケージツアーだと、旅行会社は日本人に合うようなホテルを選んでいるでしょうから、 その辺は大丈夫だと思いますが。 最初の晩通されたホテルは、なかなかロマンチックな内装で綺麗な部屋でした。 まだ新しい感じで良いんじゃないと思いました。でも、K子にとっては全くネガティブでした。 まずツインだったはずなのにダブルになっている(と言ってもベッドはシングルがくっついていて、 上掛けが一つになっていた)、バスタブがなくてシャワーだけ、歯ブラシもない、 朝食がお粗末すぎるなど色々でした。私は別にシャワーだけでも良いのですが、 ダブルはちょっと嫌だなと思ったので、ちょうどオーナーの人がいたのでそのことを話すと、 「日本人にはバスタブは重要なのでしたよね。よくわかりました。隣のお部屋にお移りいただきます。 料金は150ユーローで結構です。」と言って下さいました。 後でK子が言うには、「普段家にいる時はシャワーしか使わないけど、 旅行の時くらいはゆっくりバスタブに浸かりたいのよね。」とのこと。 (いい加減にしてよ。じゃあ、シャワーだけでも良かったんじゃない。(^_^;;) K子は、煙草を吸う人ですが、その辺だけは私を気遣ってくれて、窓を開けて吸ってくれていました。 でも何かの拍子に、灰皿を床に落としてしまい、灰皿の破片は一面に飛び散り、 彼女の足からちょっと血が出てしまいました。ここは珍しくカーペットではなくフローリングでした。 昨夜遅くでしたが、「友達が灰皿を割って足を怪我したので、ちょっと来て下さい。」 とフロントに電話すると、あのアルビーノおじさんがやってきました。 手には大きなピンク色のアルコール?のボトルとほうき・チリトリを持参していました。 彼はほうきで床を丸く掃きながら(後で破片があっちこっちの残っていた(笑))、 「私の娘と息子もタバコを吸うんだよ。タバコは吸っちゃいけないと言っているんだがね・・。」 などと言っていました。 バンドエイドが伝わらなかったのか、後で白い大きな包帯(というより布)も持ってきましたが、 ついに代わりの灰皿は持って来ませんでした。(笑) K子は気が利かないと言っていましたが、私はバンザイと思いました。(笑) オーナーの話では、荷物の移動は、私達の都合の良い時にいつでもホテル側でやりますとのことでした。 ところが、今日朝食にメイド(というのか何て呼ぶのかな?)は、403と404号室の鍵を二つテーブルに持って来ました。 それで、「荷物をそちらで動かして下さるということでしたが。」 と言うと、おばちゃん(50代半位)はうんともすんとも言わないで行ってしまいました。 しばらくすると、403の鍵を右手に持って大きな鍵を左右に動かしながら、 荷物を移しといたわよと言わんばかりに、得意そうに口笛を吹いて私達のところにやってきました。 私達は、「イタリア人よね〜」と大笑いしてしまいました。 |