平塚の家-1
PAO建築設計
建て替え事例
建て替え事例
今まで住んでいた古い住宅から、1度仮住まいに引越しをして、古い住宅を解体・撤去し、同じ場所に新たに住宅を建てる事例になります。
建主との打合せの中で出てきたテーマは、まずは長持ちする家であること。次にコストのかかる華美なことはできるだけ避けて、質素で素朴であること。そして天井の高いくつろげる空間を、というのが最初の第一のテーマでした。
第二のテーマとしては、冬は豪雪で知られる雪国出身の建主の原体験からでしょうか、木造の古民家のような、太い柱・梁の木組が持つ力強さや、そしてそれらが作りだす大きな空間に関心を持っていました。これらの事から、木の部分を積極的に見せようと考えました。
構造的に大きな空間が取りやすい二階に居間と食堂を計画し、一般的には隠してしまうことが多い屋根を支える小屋組(このケースでは和小屋ではなく、洋小屋組)を、インテリアの一部
として積極的に見せる天井の高い、居間食堂が一体に連続する大きな空間を提案しました。
夏期モード
台所と食堂上部にジャロジー窓を向かい合って取付、明かりとりの役目はもちろんのこと、手動式のハンドルで両方のジャロジーを開くと風が通り抜け、煙突の役目を果たし、
高さ及び温度差を利用して通風換気・排熱を促進させる自然の換気装置を計画しました。
夏期の通風換気は効果があり、現在もクーラー無しで生活されているようです。