住宅性能(熱損失係数、相当隙間面積)について
PAO建築設計
■熱損失係数
住宅の断熱性を表す指標。値が小さいほど断熱性能が高い住宅といえる。 住宅の内部と外部の温度差を1K(℃)としたときに、住宅内部から外部へ逃げる時間当たりの熱量を住宅の床面積の合計で割った値。単位はW/m2・K。
■単位の換算
1W=0.86Kcal/h 1Kcal/h=1.163W 1℃=1K
■相当隙間面積
住宅の気密性能を表す指標。値が小さいほど気密性が高い住宅といえる。住宅全体の隙間面積を、住宅の床面積の合計で割った値。 単位はcm2/m2。測定には専用の機器を用いる。
■どの程度の断熱・気密性能が必要なのでしょうか
断熱性能については、やっと欧米諸外国の水準に近づいた「次世代省エネルギー基準」が最低でも、ひとつの目安となるでしょう。
4地域(東京) 2.7W/m2・K (2.32Kcal/m2・h・℃)
気密性能(相当隙間面積)については、「次世代省エネルギー基準」ではじめて原則として全国的に気密住宅とすることになりました。 東京を含む3地域以西は全て5cm2/m2以下であり、技術的には容易な数値となっています。このことのねらいは、むしろ気密の必要性の啓蒙にあると思われ、けして十分な数値とはいえません。
東京を含む3地域以西では、2cm2/m2程度が
必要かつ十分な値と思われます。
3地域等の表記は、公庫の基準で、断熱工事に係る日本の地域区分を示す。
日本を1~5地域に区分けしています。
ちなみに、概略を紹介すると下記となります。
1地域:北海道、他
2地域:青森県、岩手県、他
3地域:宮城県、山形県、他
4地域:茨城県、埼玉県、東京都、大分県、他
5地域:宮崎県、鹿児島県、他