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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2016年1月1日

6.思いがけない嬉しい出会い


「5.いまどきの学生との会話」でも登場したB大学では2つの学部で教えている。経営学部と保険医療技術学部である。このエピソードは保険医療技術学部臨床検査学科の学生のお話である。

朝8:00に病院へ到着。検査のため、まずは <採血室>へ向かう。ここはなんと朝8:00からやっている。
結構、朝をめがけてくる患者さんも多いので、ラッシュアワー並みに混んでいる。でもとてもスムーズで、どんどん 順番が進む。
「――番です」とわたしの番号が呼ばれて、その場所へいく。もう、スタンバイしている検査技師が「こちらへ」とよんでくれる。本日は若い男性だ。圧倒的に検査技師は女性が多い。これまでも男性はベテラン風の人が1回あったかなあ。
あれ!?どこかで会ったような気がするなあーこの男性。そんな気がしたが、まずが採血してもらうのが先決である。「血管が細いのか針を入れるのに苦労されています、右でも左でもいいですけど、、私は」と言いながら腕を出す。
「あの、平井さんて大学で教えていませんか?」彼から尋ねてきた。「ええ、ああ そうだ!!あなたB大学の学生だったでしょう? わたし、教えた記憶あるもの」と、すぐに思い出した。「そうです、教わりました、僕です」と彼も嬉しそうに答えてくれた。



この学生はB大学・保険医療技術学部・臨床検査学科 3年のとき<人間関係論>を履修した学生だった。確か全体で1クラス・15名くらいの学生のうち、男子学生は3−4名だったろうか。 理系のかなりタイトなカリキュラムを学んでいるにもかかわらず、選択科目である<人間関係論>を積極的に受けていた。これを履修する学生はおしなべて意欲的で、担当する私もやりがいを感じていた。彼はその中のひとりだったのだ。
「ここへ勤務して何年になるの?」「えーえっもう終わったの? あなたは上手ね」などとおしゃべりして、あっという間に向き合っている時が終わった。

 プロの顔をした一人前の職業人になった、かっての教え子に会えたこと。それだけなのに、これがやけに嬉しかった。おそらく、私からでなく彼のほうから声を掛けられてことが特に心に響いたのだった。しばらくは「ねえ ねえ、こんな出会いがあったのよ」と私は会う人ごとに、話していたのだった。




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