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ざっくばらん ゆき子のおしゃべりコーナー
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2019年5月1日

5.「紹介します!! 私の友人」コーナーその1
   −矢田早苗さん<part2>


前回に引き続き、矢田早苗さん<part 2>を掲載します。見かけは細くてひ弱な女性ですが、彼女のことを知れば知るほどその逞しさに圧倒されます。たくさんの困難を乗り越えてきた過去があって、今の爽やかな笑顔が生まれています。二人で会うと3時間の会話が30分に感じられるほど、凝縮した中身の濃い話が展開します。ぜひ、今回の妊活もお読みください。そして、もしあなたの周辺で悩んでいる女性がいたら、このサイトのこと教えていただけたら嬉しいです。

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前回は私のアトピー半生について書かせていただきました。平井さんを通じて、多くの方からこころ温まるメッセージをいただき、とても励まされました。ありがとうございました!

パートAの今回は、不妊治療編です。

アトピー体験もかなりのインパクトでしたが、不妊治療はこれを上回る体験でした。

 

●妊活の泥沼にはまった40代

アトピーが良くなり、そろそろ妊活を始めようかという30代後半に母ががんになりました。母に孫を見せたいと思いましたが、願い叶わず私が40歳のときに亡くなりました。

そして生理がガタガタになり、その後、子宮筋腫の手術をしたら完全に生理が来なくなり、一気に暗黒の世界へと転落していきました。

タイミングとAIH(人工授精)中心だった妊活も、自己注射などでバリバリに高刺激をおこなう不妊治療へとステップアップしていきました。しかし、まったく成果はあらわれません。挫折に次ぐ挫折・・・。

これまでの人生は、頑張ればなんとかなりました。
でも不妊治療はやればやるほど落ち込んで、自分に失望していきました。

自分の体が欠陥品で、女として欠落しているという思いがどうしてもぬぐえませんでした。家では口数が少なくなり笑わなくなりました。

ここで完全に人生の予定が狂い、と同時にこれまで積み上げてきた自尊心や女性としてのアイデンティティがガタガタと音を立てて崩れていきました。

 

 

母のお墓参りはいつも弟たちと。

 

 

●治療に専念するために会社を辞めた

ひとつの転機は治療に専念するために会社を辞めたことです。
仕事と治療の両立は本当に大変だったので、そのうちの一つがなくなったことですこし余裕ができました。
そして、自分が学んできたアサーションの考え方や、心理学の知識を総動員して、いま自分に何が起きているのか考えるようになりました。

・どんなときにどんな気持ちがわき起こるのか
・世の中のステレオタイプが自分にどんな影響を与えているのか
・自分を責めるサイクル(仕組み)はどうやって生まれるのか

そんなことをよく考え、分析するようになりました。

 

 

●自分に問いかける

治療は精神的にも、金銭的にも過酷だったので、ネガティブな感情は山のように浮かんできました。でも「私はダメなヤツだ」という自己否定の考えが浮かんでくるたびに、一つ一つ自分に問いかけるようにしました。

「ねえ、本当にあなたはダメなの?」

「私はポンコツだし。私なんて生きる意味がない」と涙しか出ないときもあったけど、5回に1回くらいは「あれ?私ダメじゃないかも」と思えるようになっていきました。

 

 

お墓参りの帰りはみんなで母の大好きだったうなぎを食べます(笑)

 

 

 

●2回目の自分との和解

自分の気持ちをなんのジャッジもせずにただ受け止められるようになるにつれ、自分との「和解」が起きていきました。アトピーのとき以来、二度目の和解です。

私はどうも底付き体験をすると自分と「和解」するようです(笑)

そうしたら、ふわっと、自然にこんな思いが浮かんできました。

「条件付きの自分でないと良いと思えない生き方は、この辺で終わりにしてもいいんじゃない?」

家族の崩壊やアトピーの苦しみ、そして不妊治療での経験が、串刺しのようにひとつにつながって「私にとってすべての大変さは意味があった」と思うようになりました。

 

 

●本気で妊活を取り巻く現状を変えたいと思った

同時に、他の妊活で苦しむ女性は一体どうしてるんだろう、と思いました。

これを、ひとりで、孤独に、そして自己流で向き合っているのではないか、そう思ったら「治療中の女性が少しでも楽になるようにサポートをしたい」といても立ってもいられなくなりました。
それで、ブログやツイッターで情報発信を始めました。

ブログ https://funin-communication.com/

 

 

最近では、フォロワーさんを対象に講座やお茶会をしています。
ツイッター https://twitter.com/sanakichi8

 

 

 

 

これからは「妊娠したい2人のための、妊活コミュニケーション」と題して、不妊に悩むカップルに、アサーションを土台とした夫婦のコミュニケーション法を広めていく活動をしていこうと思っています。

そのために、まずはクリニックと連携して体外受精説明会や妊活セミナーで講演をできればと思っています。もし、ご興味のある方がいたらぜひご連絡ください。どこにでもご説明に伺います!

 

 

●平井さんに感謝!

平井さんには、不妊治療中、何度も話を聞いてもらって、気持ちを整理する助けになってもらいました。私を信じて、じっくり耳を傾けてくれる姿には本当に励まされました。

また2ヶ月に1度のホームページ更新では、不思議とそのとき悩んでいることの答えが平井さんの原稿の中ありました!
これに何度助けられたことか。きっとそういう人、たくさんいると思います。(ですよね、みなさん?)

これからもこのHPの一番目の熱烈な読者として、そしてファンとして、平井さんの魅力を伝えていけたらいいなと思っています。

 

ブログで一番の人気記事です。男性にとって想像のつきにくい不妊治療について、男性にも読みやすいように工夫して書きました。よかったら読んでください(^^)

 



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