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チェルシー(Chelsea)


 1744年頃にニコラス・スプリモントによって設立された、英国最古の磁器窯の一つ。実際にどの窯が「最古」であるのかは不明であるが、チェルシーに関しては、「1745」という年数が窯名・窯印とともに刻まれた作品が現存しており、これが製造年を確認できる英国最古の作品であることから、一般にチェルシーが最古の窯であると言われている。チェルシーは、東洋磁器や欧州大陸磁器を範としつつも、高水準の磁体と優れた造形・絵付けにより、英国内において最高の評価を得た。
 1769年、病を得たスプリモントは、窯をジェームズ・コックスに売却した。翌1770年、窯はさらにダービーのウィリアム・デュズベリーによって買い取られ、1784年までチェルシー・ダービーとして経営を続けた。


参照
ref
写真/image 作品/title 製造年代
circa
CH1 柿右衛門皿
Kakiemon Plate
1752-58
CH2 鶉紋ゴツコウスキー型皿・銀装飾付
Silver Mounted "Gotzkowsky" Plate in "Two-Quail" Pattern
1752-58
CH3 ゴツコウスキー型皿
A 'Gotzkowsky' Plate
1752-58
CH3a/ME1 (参考作品)マイセン ゴツコウスキー型皿
A Meissen 'Gotzkowsky' Plate
1744
CH4 「メクレンブルク-シュトレリッツ」型の風景画皿
"Mecklenburg-Strelitz" Moulded Plate with Landscape Decoration
1765
CH5
A Vase
1759-69
CH6 サターンと息子の像
A Group of Saturn and His Son
1755
CH7/CD16 (チェルシー又はダービー)壺
A Chelsea or Derby Vase
later 1760s
- earlier 1770s
CH8 八角皿
An Octagonal Plate
1752-58
CH9 八角皿
An Octagonal Plate
1752
CH10 八角皿
An Octagonal Plate
1755
CH11
A Plate
1754‐58
CH12 銀器を模した皿
A Silver-Shaped Dish
1752-58
CH13 バスケット模様の皿
A Basket-Moulded Dish
1752-58
CH14 ティーボウル
A Teabowl
1749-52

















ソースボート

ソースボート

コーヒーカップと受け皿

ティーボウルと受け皿

ティーボウルと受け皿