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ダービー　ベル型コーヒーカップ (1758-60年頃)
Derby Bell-Shape Coffee Cup Ca.1758-60

　下部が丸くふくらんでいる「ベル型」と呼ばれるカップである。カスタード・カップと呼ばれることもあるようだが、一般にカスタード・カップには蓋がつくが、ダービーのこのカップで蓋つきのものは見かけない。取っ手は「ウィッシュ・ボーン型」である。（最後の写真は、同じ取っ手を持つダービー「D1-3」と並べたものである。）
　絵付けは、いわゆるcotton-stem painterタイプの花絵である。この図柄は初期ダービーで多用されたが、全てが同一の絵付け師の手によるわけではない。本サイトに掲載している同様の図柄の作品（ダービー「D1-2」、ダービー「D1-4」、ダービー「D1-9」）を見比べると、描きぶりの違いが分かる。

マーク：なし
Mark: None

高さ：6.3�p
Height：6.3�p (2 1/2 in)

文献/Literature：
-Twichett "Derby Porcelain 1748-1848 An Illustrated Guide" カップ付録 No.3
-Gilhespy "Derby Porcelain" Plate VI and Fig.37
-Watney "English Blue & White Porcelain of the 18th Century" Plate 67A
-Phillips Catalogues"The Watney Collection of Fine Early English Porcelain" Lot 383 (Part I), Lot 1166 (Part III ) and Lot1181 (Part III)

（2006年5月掲載）