調査と進化、そして、教育・・・
代替エネルギーの促進は、アース・スチュワード・インスティテュートの仕事の多くを占めている。ESIの運営ポリシーの一つは、エネルギーをつくったり、節約するための新しい手法をリサーチをすることで、可能であればこうした手法を改良したり、どうしたら同じようにできるかという教育もする。他の人々にも私たちのやり方をまねして、改良を加えてもらい、結果を共有したいのだ。
電気については、1987年から送電線をカット、太陽光電池と、風力・水力も多少、使用している。曇天日にバッテリーを充電するためのバイオディーゼル・ジェネレーターは、2005年夏に設置予定。地下設備の工事を続けるので、照明に必要な電力量は増すだろう。ESIランドに隣接する小川には、水力による多量な潜在電力があり、これを地域の送電網に接続する方法はたくさんある。やがて、地域コミュニティにエネルギーを送れる日も来ると期待している。2005年の優先課題は、十年使ってきたディープサイクル・バッテリーを、二十年は使える、より大容量で新しいテクノロジーを使用したバッテリーに交換することだ。
現在、一台ある電気草刈り機を、じきに電気チェンソーに変えたいと思っている。残念なことに、内部燃焼エンジンが必要な仕事もまだいくつかある。農作業用トラックやトラクター、パワーショベルはバイオディーゼルで動くようになったので、残る草刈り機とチェンソー、小型ローター耕作機がエタノールで動くようにしたい。こうした2サイクル・エンジンは、キャブレターに調整を加え、大きいジェットエンジンでより多くの燃料が燃焼できるようにすれば、エタノールで申し分なく動くのだ。2サイクル・エンジンは、燃料に多少オイルを混ぜ、エンジンのロータリー・バルブやピストン・リングなどに油を差す必要がある。バイオディーゼルは、石油ディーゼルに比べて、この滑剤作用が優れていることで知られている。というわけで、私たちのテストでは、ESIブレンドが、<95%エタノール+5%バイオディーゼル>混合になるようにしたい。
調理用ガス
キッチンエリア近くのバイオガス・トイレからは、一つのバーナーが一日15分燃焼するだけのガスをつくることができる。このトイレ・タンクは、手動のミキシング装置と、ソーラーヒーター暖房、二つの注水口と一つの放水口付き。トイレ横にある二つめの注水口からは、鶏糞や緑葉などを入れ、炭素量と窒素量が最適になるように調整する。集水桶に自動的に注ぐようになっている放水口には、野菜畑が喜ぶ栄養満点の堆肥となるスラリー(懸濁液)ができる。
・・・・続きは、後日のレポートで。
By Douglas FIR |