[Sun. 5/6/2007]
*日曜日午後 ケルントナー通りと同じくメインストリートなっているグラーベンにあるペスト記念柱です。 昨年か一昨年は覆われていましたが、修復はすっかり終わったようです。
ミサの後、シュテファンズドムの周りは、日曜日の為殆どのお店が閉まっていて、 ペスト記念柱のすぐそばにあるレーマン(Cafe Konditorei Lehmann)でお昼を食べることにしました。 このお店もかなり古く、1878年から営業している皇室御用達のお店です。
お昼と言っても、せっかくなのでケーキと紅茶にしました。 こんなに大きく拡大しなくてもと言われそうですが(笑)、 アプフェルクルーデルンというアップルパイとレモンティーを頂きました。 ウィーンでは日本のようにお冷が出てきます。こちらの水道水はアルプスの水なのでとても美味しいのです。 必ずグラスの上にスプーンがのって出てきます。 以前有楽町の国際フォーラムにカフェウィーンがあり良く行っていましたが、本国と同じメニューとスタイルでした。 今はどこかのデパートの中にしかなかったと思います。
その後市立公園内を散策し、リンクを走る路面電車の停留場まで、 深い緑の並木道を発声練習をしながら歩いていました。(車の音で消されるので全然OKです。(笑)) 9年近く前にモーツァルトの戴冠ミサ曲を歌いましたが、それを思い出し、 KirieとGloriaを思い切り歌えたのがとても嬉しかったです。
今日雨だったのは感謝でした。天気が悪い時は美術館めぐりがちょうど良いからです。 最初Operの近くにある造形美術アカデミー絵画館(Akademie der bildenden Kuenste, Gemaeldegalerie)に行きました。 かなり古い建物で、入り口でチケットを買うのではなく3階まであがらなければなりません。 たまたま入り口で、紙コップのコーヒーを片手に係りの人と談笑していた日本人がいて、「上に上がらないとチケットは買えないよ。」「日本人でしょ?」と、 初対面なのに不躾な為口で不快に思ったこともありますが、咄嗟に言葉の(頭の)切り替えが出来ず、 思わず「Yes」と言ってしまいました。(^_^;; ここの美術館のメインは、ヒエルニムス・ボッシュの『最後の審判』です。他に、ルーベンスの絵なども見ることが出来ました。 手前の銅像はシラーです。
雨は止んでいました。こちらは、アルベルティーナ宮殿内にある美術館です。 マリア・テレジアの娘婿アルベルト・フォン・ザクセン・ティッシェン公のコレクションをもとに、 デューラー、ルーベンスなどの作品が展示されています。デューラーと言えば「祈りの手」が有名かも知れません。
アルベルティーナのバルコニーから撮った国立オペラ座(Staatsoper)の裏側です。 表側は修復が続いている為、あえて裏側から撮ってみました。
これは道路を挟んで反対側にあるホテルザッハーにあるカフェモーツァルトです。 実はザッハーの中にあるのは上がってみて初めて気がつきました。 表側のケルントナー通りには、あのザッハートルテで有名なザッハー(Sacher)が入っています。
夕食はモーツァルトの家のあたりの石畳を歩いた為、スニーカーでない足にはかなり負担がかかりました。 (11年前に幼なじみのK子とプラハに行った時、スニーカーでなかった為に、 足の付け根が痛くなり歩けなくなる程でした。昨年はその教訓もありスニーカーで快適でした。) 細い通りを抜けて右側に行くと、グラーシュのお店「グラーシュムゼウム(Gulaschmuseum)」がありそこに入りました。 メニューが写真入りで、日本語を含む数ヶ国語で書かれていました。 テーブルの上には中華料理店のように塩・コショウが置いてあって、気取らない大衆食堂のような感じでした。 せっかくなので、ヴィエナー・シュニッツェルをオーダーしましたが、仔牛ではなく豚バージョンでした。 (ここのHPを見ていたら、全てのメニューが写真で紹介されていました。Gulaschkarte --> Wiener Schnitzel (Schwein)をクリックすると、 私が食べたものの写真が載っていました。(笑)) 私の左隣はイタリア人夫婦、右はアメリカ人4、5人、奥には日本人女性が2人いました。 ウェーターは、アメリカ英語でも完璧に対応していました。(旧東ドイツではこうはいきません。) それにしてもアメリカ人の旅行者は、世界中どこに行ってもアメリカ英語しか話しません。 現地の言葉を少しでも勉強すればもっと楽しくなるのにといつも思います。 お土産店などで「ありがとう」と日本語で言われるだけでも、日本人としてはホッとし嬉しく感じるものです。 私のドイツ語でも、「すみません。」「バターはありますか。」「お勘定お願いします。」程度は、すぐに口から出てきます。 ドイツ語を習い始めた頃、この「すみません。」にあたる「Entschuldigung」「Entschuldingen Sie」の発音がとても難しく、 カタカナや英語でもなくドイツ語で発音出来るまで、何度も練習をしたのが懐かしいです。(笑) *ミサ 昨日は焼けるように暑い朝で、ザルツブルク駅からウィーンの西駅に向かいました。 時間にして3時間10数分ですが、その間に天気がくるくると変化しました。 今日日曜日は朝から雨でした。 今回はせめて、礼拝の日くらいはエレガントなスカート姿になりたいと思っていたので、 その為に靴も別に持って来ました。雨だし寒いかなと思っていましたが、それ程でもなく、 Stephansdom シュテファン寺院の中も寒くはありませんでした。 昨年と違うアングルで写真を撮ってみました。これは正面です。
これは、裏側にまわって撮ってみました。
9:30にホテルを出て、3、4分位のところにシュテファンズドムはあります。 昨年、一昨年と同じように、やはり子供達が祭壇の所で輪になり、 私達プロテスタントが良く歌っているようなワーシップソングを、振りをつけて歌っていました。 柱の上の方についているモニターは、前の方に左右に二つずつ付いていました。 ちょっと後ろでも、前の様子をスクリーンで見ることが出来ます。
これは正面の祭壇です。
10:15には一般のミサが始まりました。 今年のミサは昨年よりも煙が何度も炊かれていたので、最前列の私には煙たい感じでしたが、 聖歌隊とオーケストラの演奏が昨年よりも頻繁にあり、私は素晴らしい演奏に聞き入ってしまいました。 左の方が白くなっているのは煙です。写真ではちょっとわかりにくいですが、 煙を炊く人(これは正式には何ていうのでしょうか?)がいます。
色々と様子を見ていると、聖歌隊は27名と意外と少ないのですが、 14名も男性がいるのは珍しいかも知れません。どこの聖歌隊や合唱団も男性は不足気味だからです。 うちの聖歌隊40名位(籍を置いているのはもっと多い)のうち、男性は確か11、2名位しかいないのです。 シュテファンズドムの音響が良いのはそうなのですが、部分的にソロを歌った2人は特に抜きん出て上手なので、 おそらくプロかセミプロだと思われます。
この聖歌隊を見ていたら、私もその中に入って歌いたくなってしまいました。 しかし、この世で神様に讃美をお捧げしている聖歌隊は、天国で世界中の聖歌隊と共に神様を永遠に褒め称えることになります。 このシュテファンズドムの聖歌隊の人達とも、いつか天国でジョイントすることになるのだなぁと感慨深い気持になりました。
ミサの進行表を注意深く追って行くと、ところどころに入る短い歌には、何とか私も会衆の人達と一緒に歌うことが出来ました。 神父さん(?)はかなりお歳を召した方でしたが、良く手を動かしてお話しているので、 何を強調しているのか伝わって来るようでした。しかし、ドイツ語の為、悲しいかな私には殆ど意味がわかりませんでした。 一箇所だけ拾えた言葉は「あなたの隣り人は誰ですか」でした。もっとドイツ語を勉強しておけば良かったと思いました。
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[Sat. 5/5/2007]
*ウィーン市内 昨年撮らなかった場所の写真を撮ってみました。オペラ座の所から右回りの路面電車に乗ると車内からも見える観光スポットです。 思わずギリシャ?って錯覚をしそうな、このギリシャ神殿のような建物は国会議事堂です。 デンマーク人テオフィル・フォン・ハンセンによって1883年に建てられました。
一瞬ミュンヘンの市庁舎を思い出したのですが、この高い塔は98メートルあります。 とても素敵な市庁舎です。下の方は改修工事か何かをしていたので、半分から上を撮りました。
これはウィーン大学です。1365年に建てられました。 この大学からは、12人のノーベル賞受賞者が出ているそうです。
昨年勇気を出して入ってみたカフェ・モーツァルトです。 今年は外の席で食事をしてみました。ザーザー降りの雨が暫く降っていましたが、 外のテントのような屋根は上手く出来ていて、濡れないようになっています。 全部ドイツ語のメニューだと、良く分からないので、注文したもののどんなものが出てくるのかドキドキしてしまいます。
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