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Seek ye first the kingdom of God,
and his righteousness;
and all these things shall be added unto you.
(Matthew 6:33)

My Diary(Melk)


[Mon. 5/7/2007]

*Melk/Wachau Ship Cruise

昨日とは打って変わって良いお天気です。今日はちょっと遠出して、メルク修道院からヴァッハウ渓谷を船で渡る予定です。 船に乗る今日は、曇りでも雨でも駄目な日なのですが、神様が最高の船旅日和にして下さったことを心から感謝しました。 シュテファン寺院の所のStephansplatzから地下鉄U3線のOttakring行きに乗り、 5つ目のWien Westbahnhofには7分位で到着。ミネラルウォーターを買ってREに乗りました。 ローカル線なのですが、ダブルデックのかなり広い座席で、全く混んでいず快適でした。 10数年前に母とパッケージツアでメルク修道院を訪れたことがあり、今回は是非修道院内部を見学したいと思いました。 あの暑い夏の日に、小高い丘にそびえるクリーム色の美しい建物が、今でも強く印象に残っています。 1時間15分もするとMelkに着きました。小さな駅から真っ直ぐ行くとメルク修道院が見えました。 下の写真は、駅側から見たメルク修道院です。

下り坂を暫く行くと修道院がすぐそこに見えました。

パステルカラーの可愛い街並みです。ここを右に曲がります。

細い小道の上り坂の入り口に出ました。

体力が落ちているので、長い坂道を上まで上がって疲れましたが、 それも忘れるくらいメルク修道院の美しさに圧倒されました。ここは修道院の入り口です。

『地球の歩き方』によりますと、「11世紀にバーベンベルク家のレオポルト1世がベネディクト派の修道院をここに建立。 18世紀に改築され、オーストリア・バロックの至宝とまで言われるほど華麗な姿になった。 また、1770年にマリー・アントワネットがフランスのルイ16世のもとへ嫁ぐ途中で、 この修道院で1泊している。」とあります。

建物をくぐると中庭に出ます。建物はとても広いです。

中のミュージアムは音楽と近代的な映像を使った効果で、 とても幻想的な感じがしました。10万冊の蔵書を収めた図書館もすごかったのですが、 修道院の付属教会は、これまで数多く訪ねたヨーロッパの教会の中で、これほど「絢爛豪華な」教会を見たことはありません。 『地球の歩き方』に割かれているメルクのページはたった2ページなのですが、この教会の写真も紹介したら良いのにと思いました。

光が効果的に内部に取り入れられていることもあり、カトリック教会にありがちな古く薄暗いイメージは全然ありません。 パイプオルガンの演奏が流れる中、厳かなミサが執り行われていました。 私のつたない言葉で何て表現したら良いのかわからないのですが、 金色に輝く荘厳な雰囲気には圧倒されました。もっとも神様の御栄光はこれどころではない輝かしさでしょうけれど。(^_^)

天井の一部です。天井画が美しいです。

正面の祭壇です。

これは左側を撮ったところです。上の部分はバルコニー席になっています。 どこを見ても息を呑むほどの美しさです。

修道院のテラスからはメルク川と素晴らしい眺めが堪能出来ます。 (重くなるので写真は省略。(^_^;;)坂を下りてもとの場所に戻りましたが、 私が行こうとしているDuernsteinに行く船は13:50に出発するので、 どれだけ方向音痴の私でも充分に時間がありました。 船の乗り場に行く途中で、バジルとオリーブオイルの染みた細長いパンを買い、 食べながら歩いていました。これがものすごく硬いパンで、歯が折れるのではないかと思いましたが、 ミネラルウォーターで流し込みました。

メルク川沿いを行くと船の乗り場がありました。 船はMelk〜Krems間を行き来していますが、私が乗るのはMelkからSpitzを経由しDuernstein迄の片道で、 料金は17.50ユーロです。窓口のおばさんが、「船の名前はMS Prinz Eugenで13:50発ですよ。」と、 親切にボールペンで印を付けてくれました。

ヴァッハウ渓谷は、メルクとクレムス間の35キロをいい、 世界遺産にも登録されているとても美しいところです。ワインの名産地でもあり、ブドウ畑が広がっています。 船内はいくつかのレストランが入っており、Free deckと書いてあったのでデッキに上がって行きました。 しかし、ここもレストランの一部になっているので、結局は何かを注文しなければなりません。 とりあえずアイスクリームを買って、少ししてからコーラを注文しました。 大勢の日本人旅行者がいましたが、殆どの人が白ワインを注文しているようでした。

お天気は快晴で、強すぎない風が心地よく、うとうとしてしまうほどでした。 途中古いお城などなど名所があり、そのたびにドイツ語、英語、イタリア語、スペイン語、フランス語、日本語での説明が流れていました。 最初のドイツ語、英語あたりはちょうど良いのですが、最後の日本語になる頃には既にそこを通り過ぎた後だったりするので、 日本人のおばさん達が文句を言っていました。(笑) 下のお城は、Schoenbuehel 城です。

途中Spitzで降りる人達が何人かいましたが、多くはDuernsteinで下船しているようでした。 メルクからデュルンシュタインまでは約1時間20分程度の船旅でした。 下の建物は聖堂参事会修道院教会です。

特に船酔いすることもなく、快適な船旅でした。

続く・・・

2000/4-2002/11までの日記は、諸事情により、当面非公開とさせていただきます。