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Seek ye first the kingdom of God,
and his righteousness;
and all these things shall be added unto you.
(Matthew 6:33)

My Diary(Helsingor/Copenhagen)
同日の日記は、タイトルごとに下から上に書いています


[Thu. 5/10/2007]

*ホテル〜モーちゃん@元ボス宅

これまで私の日記に何度も出て来ているモーちゃんこと P. R. M.夫妻です。 ミドルネームとファミリーネームがいわゆる苗字になり、Mが日本で言う鈴木、佐藤のたぐいなので、 真ん中をファミリーネームに使っている為、日記では愛称の(本来のファミリーネームをもじって)モーちゃんと言っていますが、 実際はMr. R.と呼んでいます。 私が毎年必ずデンマークに行っているのは、この人達に会うためだけが目的と言っても言い過ぎではありません。 (写真は期間限定で掲載することにしました。) メガネ姿の私も珍しいのですが、目隠しにしました。 元ボス夫妻のもそうしようと思ったのですが、あまりにも笑顔が優しくて素敵なので、 目隠しをする方がかえって不自然なので隠すのは止めました。 彼らが東京にいたのは4年間です。私は10年前まで3年間モーちゃんの秘書として働いていました。 こうして改めて見ると、モーちゃんはすっかり歳を取ったなぁと思います。

用意周到の私の筈でしたが、今回色んなものを忘れて来てしまい、 モーちゃんの自宅の電話番号がわからなくなってしまいました。 彼らがスペインのマラガの別荘から今日の14時には戻る予定になっており、ホテルに連絡をもらうことになっていました。 ホテルに15時頃に戻り、フロントで私にファックスか何かメッセージはありましたかと聞いた所、 ミセス(モーちゃんの奥さん)から伝言があったようで、モーちゃんは18時にホテルで私をピックアップしてくれることになりました。 その後改めてミセスから電話があり、いつも通りの暖かく元気な声を聞き安心しました。 2時間前に家に着いたばかりだというので、本当に申し訳ないと思いましたが、 "I'm looking forward to seeing you.""Me, too."と言って電話を切りました。

18時3分前になり部屋を出ようとした時、再びミセスから電話があって、 モーちゃんの外での用事が長引いているので予定より20分遅れるとのこと。 でもはっきりしないので部屋で待っていた方が良いと言われました。 18:20過ぎても30分になってもまだ来ない・・・。 待つのは平気なほうですが、18:35過ぎたあたりで、スムーズに無事来れるようにお祈りを始めました。 翌日の早朝の出発を考えると、遅くとも夜中の0時には戻りたいこともあり、 出来るだけ早くお宅に行きたいと思いました。ちなみに、夜中の0時というのはデンマーク人にとっては序の口の時間です。 何故なら彼等の友人同士のパーティなどは、夜中の2時、3時まで続くのは普通だからです。(^_^;;

お祈りを始めて時計をチラッと見たら『あと3分』という思いが来ました。 本当に3分後にフロントから電話があったのでビックリしました。 モーちゃんはいつもと変わらずダンディな格好で、やや痩せた感じはしましたが元気そうでした。 このホテル周辺は駐車するのが難しいようです。 今日13時に自宅に戻ったばかりで、ミセスの話によると4時10分前に起きたらしい。 彼らは毎回午後の便で遅めに帰るのが普通で、今回私達がすれ違いにならずにかろうじて会えるのは、 彼らがたまたま早い便で帰って来たからなのです。 本当に神様には感謝します。彼らに会えなかったら、旅行の半分以上の楽しみがなくなるようなものだからです。

モーちゃんはどちらかと言うと、繊細な神経を持ってはいない人ですが(笑)、 デンマーク人らしく、気取らずありのままの正直な人です。 喜怒哀楽がはっきりしていて、怒っている時は真っ赤な顔をして頭から湯気が出ているし(笑)、 おかしい時は大きな声で「ハーハーハーハー」と笑います。 まぁ、彼の秘書として働いた3年間は毎日がチャレンジングで、ジェットコースターに乗っているようなスリリングさで、 大変でしたが笑いの絶えない楽しい日々でした。 彼は一見気の回るような感じではないのですが、毎回お宅に伺う時の道順が微妙に違います。 それは、モーちゃんが私の為に毎回色んな所を見せてあげたいという気配りなのです。 今回は、10年前に日本から撤退してしまったH社本社を初めて見ました。 見たと行っても中に入ったわけではないですが・・。モーちゃんは、日本の後にシンガポールに栄転し、 定年まで本社で働いていたのです。

色々とどんなお話をしたのか書こうと思っていましたが、 今この日記をノートからおこしているのが帰国してから3週間後ですので、 これ以降の日記が止まっている為、記憶をたどって書くのがちょっと難しくなってしまいました。 今年の旅行の日記はここで終わりにしたいと思います。 改めて神様に感謝し、又、私の旅行の為にお祈りして下さったお一人お一人に心から感謝致します。

*ホテル

このホテルなのですが、今回で利用するのは3回目です。 でもいつもとちょっと違うのは、昨年まではIbis Copenhagen Crown Hotelでしたが、 IbisでなくなりProfilホテルグループに買収されたようです。 玄関のカラーが明るい緑色から黒に塗り変えられていました。 でも、部屋番号のプレートも中もアイビスの時のままでした。 アイビスはベッド、部屋も広く、テレビも大きくて良いのですが、 唯一不便だと感じるのは、ミニバーがないことです。 私はミネラルウォーターを冷やしたりするので、冷蔵庫がないのはちょっと不便です。

ホテルの朝食用のレストランは5階にありますが、今年私の部屋は4階でエレベーターの近くでした。 ちょっと笑ってしまったのは、すごく珍しいのですが、バスルームが明るい窓側に面しており、 曇りガラスとは言え、誰かが私のシルウェットを見るかも知れません。(^_^;; それはともかく、明るい洗面所は良いものです。そして床暖房になっていることにも気がつきました。 もうひとつ気がついたのですが、コペンハーゲンに10回も来ているのに、 水道水が飲めることを初めて知りました。

NY Carlsberg Glyptotek(新カールスベア美術館)

昨日と一昨日は10℃でしたが、今日は朝から雨で8℃しかない寒い日でした。 昨日よりは厚着をしていたので少しはましでしたが、この時期の8℃は結構寒いです。 そんな中をあちこち歩いて行くのも億劫だし、今夜モーちゃん宅に行き、 又夜中にホテルに戻るであろうことを考え、近場で過ごすことにしました。 チボリの隣にあるニュー・カールズベア美術館は、昨年の6月にリニューアルオープン (どうりで昨年は閉まっていた筈だ・・)したとかで、そこに行くことにしました。 入場料は50DKKです。(1DKKは19円ほど。)入ってみると、吹き抜けの広場にベンチがあり、 巨大な木(これは何の木でしょう?)に先ず圧倒されました。

デンマークを代表するビール会社カールスベア社の社長であるカール・ヤコブセンによって1888年に開設されました。 エジプト、メソポタミア、ローマ、ギリシャなどの彫刻や美術品のコレクションがあります。 しかし中は古くなく近代的な感じです。デンマークらしく、シンプルで洗練された美しい内装です。 美術館の中は暖かいので良いのですが、美術館は結構歩く為、疲れてしょっちゅうソファーに腰掛けていました。 本当に日頃の運動不足がたたっているなぁと思う。 小学生やそれ以下の幼い子供たちを連れて来ている親を良くみかけました。 小さい頃から芸術に親しみを持ってもらおうということで子供は入場料が無料になっているようです。 もっとも、大人でも水曜・日曜は無料です。

3階(日本だと4階)から見下ろした風景です。

一時間くらいそこにいて、再び雨の中を歩いて行きました。 もうお昼時でしたので、聖霊教会の裏にあるイタリアンレストラン『パスタバスタ』に行きました。 いつもは人で一杯ですが、雨のせいもありがらんとしていました。 英語のメニューをもらい、ターキーのランチを注文しました。 とても美味しく感激していましたが、食べているうちにちょっとしょっぱくなってきました。 これも是非「もどき」を作ってY君に毒味させよう。(笑) 彼は以前、サーモンとトマト、モッツァレラチーズのデンマーク風サンドウィッチもどきを美味しいと食べてくれました。(笑)

*インターネット

毎年いつも行っているチボリ公園そばのインターネットカフェは、 昨年はブラウザーがOperaで日本語も読めて喜んでいましたが、 今年はFirefoxとIEで、どちらも日本語が読めない環境になっていました。 でも、何とかmixiやhotmailで英語のメールを送っていました。 一人旅は寂しいので、どうしてもメールのやり取りをしてしまいます。 まぁ旅先で何があるかわからないので、私がこちらで無事でいるということを、 誰かに伝えておくのも大事なことなのかも知れません。 そういうこともあり、成田からの出発時や帰国時にはY君やK子にメールを送ることにしています。 今回の旅行中は、珍しくY君から日本語なので読めたり読めなかったりですが、 何回かメールやミクシィメールが来ていたのは嬉しかったし、他のネットフレンド達もやりとりをしてくれて感謝しました。


[Wed. 5/9/2007]

*コペンハーゲン市内

市内の写真は昨年の日記の方が沢山撮ったかも知れません。 御興味のある方は、下記をクリックしてください。

http://www2.gol.com/users/heidi/diary/europe2006-4.html

http://www2.gol.com/users/heidi/diary/europe2006-5.html

ストロイエというメインストリートを通り抜けると、コンゲンズ・ニュートウ(王様の新広場)に出ます。 この立派な建物は、王立劇場(Det Kongelige Teater)です。

広場から見た聖母教会です。デンマーク皇太子とタスマニアのメアリーさんが結婚式を挙げた教会です。

下は市庁舎です。ここは人や売店などいろいろなもので賑わっています。

*Helsingor

昨日ウィーンからコペンハーゲンに到着して頭痛に苦しみましたが、 今日はすっかり良くなったので、予定通りヘルシンオアに行くことにしました。 (私はどうしてもヘルシンゴーと読んでしまうのですが・・。) コペンハーゲンは小さい町なので、10回も来ていると正直何も新しいことはありません。 ヨーロッパはどこもそうですが、何年後に同じ場所に行っても同じ建物が建っていて、 景色も変化がありません。コペンハーゲンも建築物には規制がかかっているので、 古い建物は外観はそのまま残し、内部が近代的に改築されています。 そういうこともあり、今回は珍しく電車でちょっと遠出することにしました。 遠出と言っても、私の通勤時間より遥かに近いですが。(^_^;;

2000年にモーちゃん@元ボス夫妻に3年振りに再会した時は、 お宅に3、4泊させてもらいました。ヘルシンノアは、その時にドライブで行ったことがあります。その他も、 色々な所に連れて行ってもらい、素敵な夜のチボリ公園とか沢山写真を撮りました。 ところが、私はカメラにフィルムを入れるのを忘れたままでした。 それがわかったのは、次に行ったハンブルクの元ドイツ語の先生Sの家に行った時でした。 あの7年前に行ったヘルシンノアの、船が発着し遠くの方にお城が見えた可愛らしい街の写真を撮り損ねたので、 今回行ってみようと思い立ちました。

駅の窓口で、「Helsingorまで往復切符を下さい。」と言うと、 24時間有効の(公共の電車、バスなど乗り放題)切符をくれました。 下はKoreplanという時刻表です。伸ばすと横長の裏表になっていますが、 6山の折りたたみ式になっていてとても便利です。 2箇所線を引きました。上の線はコペンハーゲン中央駅からの出発時間(41、01、21分)、 下の線は終点ヘルシンノアの到着時間(25、45、05分)です。 デンマーク語がわからなくても、一目瞭然にわかり非常に実用的です。 見方はシンプルで、或る時間の01分にコペンハーゲンを出るとすると、45分にはヘルシンノアに到着します。 つまり所要時間は44分ということです。上の方に飛行機の絵が描いてあるのは、コペンハーゲン・カストラップ空港です。 24分に出ればコペンハーゲン駅には37分に到着します。空港からはたったの13分しかかかりません。

あっという間にヘルシンノアに着きました。かろうじて雨はまぬがれていますが、 曇りで風が強く、コペンハーゲンはウィーンよりも北にあり、ヘルシンノアは更に北に位置しているのでとても寒いです。 コペンハーゲンからは44Kmです。下のレンガの建物はヘルシンノア駅です。 余談ですが、ここの駅のトイレは3畳位も広くヒーターがありました。 トイレにヒーターを見たのは、スコットランドのトイレ以来です。 冬の厳しさが容易に想像出来ます。

駅前の広場から、遠くに見えるのが、これから行こうとしているクロンボー城です。

下の3枚の写真は市庁舎(Radhus)です。時々ドイツ語に近い言葉を見ると嬉しくなります。 ドイツ語だとRadhausです。デンマークのレンガの建物は、恐らくオランダから入って来たのではないかと思います。 とても似ています。

寒いです・・・・。まるで冬のような感じです。 でも、感謝なことに、10数分もすると雲間から太陽の光が差しました。 寒い時の暖かい日差しがどれだけ貴重で嬉しいことでしょうか。 200mも歩くと、赤レンガの聖マリア教会(Sct. Mariae Kirke)に到着しました。やはり同じ赤レンガの建物です。

中はこんな感じです。

天井が独特で可愛いです。右の通路側です。

教会の座席は各列毎にドアが付いています。

ここから10分程歩いたでしょうか。クロンボー城(Kronborg Slot)に着きました。 古い建物でもパステルカラーで華やかだったオーストリアの建物とは全然違います。

門をくぐって中に入ると、こんな感じです。

塔が高いです。

このお城は、実はシェークスピアの『ハムレット』の舞台になったお城で、 15世紀に建てられたものです。

火災に遭ったり、戦争を経て1924年に現在のように改修されたとのことです。

オーストリアのシェーンブルン宮殿やフランスのベルサイユ宮殿などと比較してしまうと、 地味で寂しい感じがします。寒いせいもあるかも知れませんが・・。海のそばなので風が強く寒いです。

ひと通り見て廻った後、無事元来た駅周辺に戻り、 ちょっと遅いランチにしました。 又ドイツ語に似ている単語「konditori(コンディトリ)」を見つけました。(^_^) ドイツ語圏で見る「konditorei(コンディトライ)」はケーキ屋さんで、 「baeckerei(ベッカライ)」はパン屋さんですが、 ここデンマークでは「konditori」にはケーキもパンも置いてありました。

私はこのお店で、ローストビーフのデンマーク風サンドウィッチと紅茶を注文しました。 ちょっと写真がぼけてしまったのですが、この真ん中の細く刻んだクリーム色のものがマスタードだったとは!! 知らなかったので、最初の一口でもう涙がこぼれる程強烈でした。(T_T) その後はこれを横によけて食べました。(^_^;; はさまなくてすむし簡単なので、家でもデンマーク風オープンサンドウィッチもどきを作る事がありますが、 本物はやっぱり違います。

ここの街並みは可愛いのですが、大きな酒屋さんが多く、デンマーク人がどれだけお酒が好きなのかわかるような気がします。 ヘルシンノアから海を隔てて5kmも行くと、スウェーデンのヘルシンボーですが、 わざわざ沢山のスウェーデン人がこちら側にお酒の纏め買いをしに来ています。 デンマークの方がアルコール類が安いからのようです。 バイキング達はお酒好きのようですね。(^_^)

すぐそばの駅に戻りました。古い駅の筈ですが・・・・実は・・・

木製のドアは自動ドアなのです。そういえば、トイレのドアもこんな感じで開いたのでビックリしました。 上はシャンデリアがいくつか下がっていて、意外とゴージャスな感じです。

寒い中ではありましたが、15:00過ぎにはコペンハーゲンに無事帰ることが出来、 満足した一日となりました。

*昨日

昨日はウィーンからコペンハーゲンの移動の時に、右目の奥からじわじわと右側の頭が痛くなり始めました。 薬を飲むほどではないと思い、気になりながらも何とか空港に到着し、1時間もしないうちにホテルに到着しました。 まだ、17時台だし、暗くなるまで4時間以上もあるので、街の中へ出て行こうと出かけました。 ところが、コペンハーゲンは予想以上に寒く(10℃位)おまけに強い風まで吹いていました。 とても偏頭痛のまま出かけるのは無理と、近くのスーパーで牛乳とりんごなどを買い、ホテルに引き返しました。

薬を飲んでパジャマに着替え横になると、だんだんと辛くなり、しまいにはうなりながらベッドで寝ていました。(^_^;; 『薬を飲んでも3時間でも治らないパターンだったら最悪だ。どうしよう・・。』 数年前ミュンヘンのホテルで1日半死んでいた悪夢がよみがえってきました。 あの時は15日間の旅行だったから良いけど、今回は11日間と短いので、 デンマーク滞在が全部つぶれて、モーちゃん夫妻に会えなくなるのは辛い・・。

そんなことを思いながら、しまいにはイエス様のお名前を呼びながら、半べそをかいていました。 22:00に1回吐いてしまいました。飲んだ薬まで吐いてしまったら効かなくなる・・とちょっと焦りました。 しかし、その後は一昨日の疲れもあり、死んだように熟睡し、久しぶりに8時間も寝てしまいました。 朝は感謝なことに頭痛はすっかり治っていました。

2000/4-2002/11までの日記は、諸事情により、当面非公開とさせていただきます。