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heidi's Diary(Kiel)

同日の日記は下から上に書いています


[Fri. 10/9/2009]

*キール郊外へ

Sは私の為にずっとお天気になるように祈っていたそうで、今日は本当に良いお天気で穏やかな一日でした。 でも、今日あたりからどんどん寒くなると聞き、若干薄手のセーターを着て出かけました。

バスを乗り継いで、Schleswig-Holsteinischen Freilichtmuseumsに行きました。 直訳するとシュレスヴィッヒ・ホルシュタイン州野外美術館とでもいいましょうか・・。

ドイツ各地から古い建物を取り壊しここで復元したり、当時のドイツの人達の生活が一目でわかるとても興味深いものでした。 私たちはほんの一部しか見ていませんが、実際はかなり広い敷地面積なのです。

私はSと話すことに夢中になりすぎてしまい、写真を殆ど撮っていませんでした。(^_^;; ドイツ語ですが、こちらがサイトのURLです。詳しくはこちらをご覧下さい。

http://www.freilichtmuseum-sh.de/

明日から18日まで開かれるHerbstmarkt2009(秋のマーケット2009?)の準備中で、観光客はほとんどいませんでした。 多分明日だったら人が沢山いたことでしょう。でも、かえって今日で良かったと思いました。 落ち着いて色々なところを見学出来たからです。

下の写真ですが、Kuerbisseはかぼちゃのことです。Die Welt der Kuerbisseはかぼちゃの世界でしょうか?その中の一種だと思いますが、「ホッカイドー」というかぼちゃがあります。 「ホッイドー?!」と聞くと、ストレスを置く場所がカではなくイで「ホッカドー」と言うらしい。 後ろの家は何百年も前の農家を再現したものです。屋根が私の子供の頃の実家の(江戸時代に建てた)家に似ていて懐かしい感じがしました。

左側の写真はSです。工芸品のマーケットの入り口です。Sも私の写真を撮ってくれたので後で送ってくれると思います。(^_~)

何で王様だらけなのかは不明です。(笑)暗く見えますが、奥行がある建物です。 様々な工芸品が展示されていました。まだ明日からのマーケットの準備中ですが、買うことは出来るようでした。

あちこちで動物が飼われていましたが、その中でもここのやぎ達には心和まされました。 私はこのやぎを見て、Sに「まるで小さな牛みたいね。(笑)模様が牛よね?(^_^)牛やぎ(カウ・ツィーゲ)?(笑)」と言うと、 二人で思わず笑ってしまいました。(私は牛(Kuh)という単語を忘れていたようです。やぎ(Ziege)は覚えていたのに。 英語どドイツ語の混合で言っていたのを今気が付きました。)(^_^;;

古い萱葺屋根が復元されてあちこちに建っています。やぎの「めぇ〜めぇ〜」という声がとてものどかで、 忙しい東京での生活とは雲泥の差があります。やぎ達は何故か岩の上が好きなようです。(笑)

大勢集まって来ました。みんな一方をじっと見ていますが、何が気になって見ているのでしょうか。(笑)

この近辺に小さなメリーゴーランドなどの乗り物がありましたが、そこにもやぎが歩き出し、メリーゴーランドの馬のしっぽをずっと噛んでいるのもいました。 Sはそれがあまりにも可笑しかったので、めぇ〜めぇ〜と言いながら何枚も写真を撮っていました。(笑) ここのやぎ達は人を恐れることなく、このように人懐こいです。

写真を撮り忘れてしまいましたが、この傍に湖があってそこでジャガイモのパンケーキを食べました。 私がお料理のブログで一回作ったこれより遥かにおいしかったです。(^_^;; ビッツァーラのローステットポテトをもっと丸い形にした、歯ごたえがカリッとする感じです。 Sに作り方を聞いたらそんなに難しくないようです。グラニュー糖を振りかけて食べました。

*Bとの再会〜ドイツ語

Sのお母さんBと14年振りに再会出来るのもとても楽しみでした。 朝10時頃に、Sのアパートの近所に住んでいるお母さんが来ました。彼女はもう70歳になりますが、エレガントさは変わっていませんでした。 ただ、気のせいかひとまわり小さくなったように感じました。彼女は英語を話せないので、私の方が努力してドイツ語を話すしかありません。 全部Sに通訳をしてもらうのも負担がかかるので、ドイツ語でちゃんとコミュニケート出来るように助けて下さいと、出発前にずっとお祈りをしていました。

Sとは親しいのでDuで呼び合う仲ですが、お母さんには一度しか会っていないし目上の人なのでSieで話すべきと思い、 「Wie geht es Ihnen?(お元気ですか?)」と声をかけた所、「Wie geht es Dir?」と直されました。 これはDuで呼び合う親しい関係の人との挨拶で、心理的な距離が近いことを意味しています。 (ちなみに、イエス様と私たちもDuの関係です。) お母さんは私よりもずっと楽しみにしていたようで、デジカメ持参で沢山写真を撮られまくりかなり戸惑いました。(苦笑)

Sがちょっと席を外した時、お母さんとずっとドイツ語で話していました。私の為にゆっくり話してくれたこともあり、 彼女の言っていることは全部理解出来ました。本当に人間の記憶とは不思議なもので、ドイツに来ると一度過去に学習した記憶の引き出しが全開して、 ドイツ語がフラッシュバックして来ます。4月からラジオドイツ語会話を聴いていたことも良かったと思いますが、 私のドイツ語は文法とかが正確だとSとBに褒められました。お祈りを聞いていただき助けていただいたことが一番大きかったと思います。 それにしても、ドイツ語を話す方が英語を話すよりわくわくするのは何故なのかとても不思議です。

Bと色々話していた中で、彼女がオペラを聴くことを知り、プッチーニの『Oh mio babbino』の出だしのメロディー口ずさんだので、 「この曲でしょう?」と全部歌ってみました。ついでについこの間発表会で歌ったばかりの、『Sempre libera』と『Je veux vivre』も途中まで歌いました。 Bはとても喜んでくれて、私のCDを是非欲しいと言われましたが、発表会の未熟なアリアのCDを渡すのはさすがに躊躇してしまいます。(^_^;; 以前クリスマスコンサートでソロを歌った部分があるので、あの時のDVDでも後で送ってみようかな・・。

さすが親子だなと思ったのは、Bが昨日のSと全く同じ言動をしたことです。 それは、私を見るなり「heidi、全然変わっていないわね!」と言って私の頬のあたりに手を触れて、「何で皺が全然ないの?!」と驚かれました。 私は「アジア人は若く見られるのよね」と言いました。その後「綺麗な髪ね」と触られました。金髪の人達にとっては黒髪がとても美しく見えるようです。 後でSが言うには、BはいつもハグしてSと別れるのに、今日は涙を見られないようにさっさと帰って行ったらしい。 私は一瞬何でと思いましたが、私との別れを惜しんでいたということだと知り何とも言えない気持ちになりました。 又いつでも会えるよ・・と思いました。

Sからその日の私の写真が送られて来たので載せます。ここはSのダイニングキッチンです。目隠ししましたが(笑)最近写真を撮られるのが苦手で、 精一杯笑っています。(苦笑)(11/3)

下の写真はリビング兼書斎?で、奥の机はご主人のLがおばあさんの代から使っているもので、その上のラップトップからネットにアクセスしていました。 素敵なソファはソファーベッドで、私はここで2泊させてもらいました。(^_^)