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凱旋門
凱旋門の前で

ガーゴイル
ノートルダム寺院でぼくの友達ガーゴイルと
パリを見下ろして

 

ももは突然いなくなりました。しばらくして、おねえさんのところに一通の手紙と写真が届きました。

<日本語訳>
「おねえさん、お元気ですか。突然いなくなってごめんなさい。
ぼくは今パリのカフェで元気にギャルソンをしています。
生まれつきタキシード姿のぼくは、それを生かしてソムリエになろうと決心したのです。
それにはフランスで修行を積むのが一番なので、思い切ってパリにやって来ました。おねえさんに言うとつらくなってしまうので、内緒にしていました。いろいろ心配かけて本当にごめんなさい。

パリの生活にもすっかり慣れました。猫のお友達もできました。靴下猫はときどき見かけますが、ぼくのように完璧なタキシードキャットはフランスにもいないみたいで、みんなにうらやましがられています。

ギャルソンの仕事には慣れましたが、ソムリエになるにはまだまだ修行が必要です。つらくなったときは、ノートルダム寺院の上に登ってパリの町並みを見下ろしながら、ガーゴイルたちに話を聞いてもらっています。

がんばって早く立派なソムリエになっておねえさんのもとに帰りたいと思います。おねえさん、それまで待っててね。
では、お元気で。   もも」

 


 

あれからもう数年たちますが、それっきり、ももは私のところに戻ってきませんでした。
きっととびっきり高級なレストランでソムリエの仕事を立派にこなしていることでしょう。
もしかしたら、あんなにハンサムで高貴な猫だから、テレビや映画に引っ張りだこになっているのかもしれません。

わずか2年間のお付き合いでしたが、あの容姿で、しかも人懐こさと気品を同時に持ち合わせていた「もも」のことは、私の心から一生離れないでしょう。



・・・ももからまた手紙が来ました。
『手紙』のページを見てくださいね。

 

あのころのもも
あのころのもも..