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ゴロゴロ
ゴロゴロゴロゴロ...

撫でて
さあ、撫でて

 

最近ぼくは、おねえさんが帰ってくるとアパートの前の空き地で仰向けになります。すると、おねえさんはあごの下から胸にかけてやさしくなだてくれます。 ゴロゴロゴロゴロ.......。気持ちいいったら......。

おねえさんは、ときどきお腹までなでてくれます。でもぼく、お腹をなでられるのはあまり好きではありません。おねえさんは最初そのことを知らなかったようなので、ぼくはおねえさんの指をやさしく噛んで「だめだよ」と知らせてあげました。

噛むといっても歯で指を軽く挟むだけです。
赤ん坊のころ、母がぼくの首の皮をやさしく噛んで運んでくれていたのを思い出します。ぼくたち猫は人間のように手をうまく使えないから、その代わりに歯を使うんです。ともすれば武器になってしまう歯ですが、大好きな猫や人に対しては、愛情をたっぷり込めてやさしく使うんです。

今ではぼくがいやだということを知っていても、おねえさんはぼくのお腹を撫でてきます。ぼくに指を噛まれたいのだそうです。指を挟まれた時のぼくの歯のやさしい圧力になんともいえない幸せを感じるのだそうです。 おねえさんたら!

もうひとつ、おねえさんのへんな秘密をお教えします。ぼくがおねえさんの足にジャンプすると爪で軽く引っかいた傷ができます。お風呂に入るとそれがしみるのだそうですが、おねえさん、それにもぼくの愛情を感じて幸せになるんだそうです。変なおねえさん!


 
ある日おねえさんは、ぼくにぬいぐるみを渡してくれました。
ぼくの大好きなねずみのぬいぐるみかな?ちがいます。
細長い棒のようなぬいぐるみです。なああんだ。
でも、そのにおいを嗅ぐと、ああぁいい気持ち。
ぼくはすぐにそのぬいぐるみのとりこになってしまいました。

ぼくは仰向けになりそのにおいを嗅ぎ続けました。
ぼくの体がとっても軽くなり、近くの木に飛び上がりました。まだまだ上に飛んでいけそうです。 あの白い雲が浮かんでいる青い空まで飛んでいきます。

ぼくは、米粒ぐらいになったおねえさんに手を振りました。
でもおねえさんはまったく気が付いてくれません。
疲れたので、雲のソファに横になりました。
気が付くとぼくは地面の上に横たわっていました。

それ以来、おねえさんはときどき、そのぬいぐるみを渡してくれました。その匂いを嗅ぐたび、いろいろ不思議なことが起こりました。ある日、ぼくはねずみと仲良くダンスをしました。
またある日は、大きなお魚の雲がぽかぽか浮かんでいる空を気持ちよくサーフィンしました。

 

ねずみとダンス
ねずみと仲良くダンス!?

空飛ぶ
ぼくは今空を飛んでいる!