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毎日、ぼくはお出迎えを続けました。 階段を上るときはなぜか、ぼくを片手で抱っこしてくれるようにまでなりました。絡みつくぼくを踏んづけるといけないからか、それともぼくがかわいくてかわいくてたまらないからか、それはぼくにはわかりません。 もしかして階段上りが大変だと思って抱っこしてくれたのでしょうか。 でもぼくは猫ですよ。 ただわかっていることは、ぼくを抱っこしているときのおねえさん、 とっても幸せそうでした。でもここだけの話、おねえさんぼくに出会うまでは猫大嫌い!だったんですって。 |
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そのうちぼくは、朝のお見送りも始めました。
おねえさんが二階から眠そうな顔をして降りてくると、ぼくはどこからともなくやって来て、おねえさんと一緒に歩くのです。 おねえさんと歩くこの道が永遠に続けばいいのに...。 「大通りには絶対出てはダメ」って、いなくなった母に厳しく言われているのでそれはちゃんと守っています。 大通りの手前でストップして、おねえさんが見えなく なるまでずっと見守っています。おねえさんもずっとぼくに手を振り続けてくれます。 ぼくはおねえさんが帰って来るまで首を長くして待ちます。 |
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