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おねえさんと知り合って間もないある日、ぼくはお気に入りの木に登りました。秋になると手の形をした葉っぱが真っ赤に染まる魔法の木です。少しお昼寝をしたあと降りようとしたら、恐くて降りられません。とりあえず、Y字になったところにお座りしてどうしようかと考えましたが、ぼくは猫だからよくわかりません。結局ぼくはここで3日3晩鳴き続けることになったのです。
おねえさんは、ぼくを助ける方法をいろいろ考えてくれました。たった1メートルしか離れていないのだからなんとかなる!おねえさんはひらめきました。自分のアパートからアイロン台を持ち出してきました。ベランダの手すりからY字のところまでぴったしサイズで橋になります。「さあ、渡っておいで。」とおねえさん。でもやっぱり恐いのです。 それに実を言うと、おねえさんのことをまだ100%信用していたわけではありません。だって、つい先日、ぼくの自慢のひげをちょきんと短く切った人間がいるのです。ぼくの写真のひげを見てください。ほら、おひげが短いでしょ!とっても間抜けな顔に見えるでしょ。
おねえさんにはとっても感謝しています。それから、おねえさんがもっともっと好きになりました。 |
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