わく星学校のスタッフ、こども、親の会などから寄せられたコラムです。
「三人組、旅に出る」
大久保拓哉(スタッフ)
あるところに、画鋲と笛と矢が住んでいました。画鋲は二年前に壁にうたれたまま手もちぶさたな生活。笛は最近めっきり吹いてもらうことも少なくなり、ケースの中にひきこもってばかり。矢に至っては、今どき何のために自分がこの世に存在しているのか自問自答の日々。
そんなさえない三人組が集まっておしゃべり。
笛「つまんねーなー」
矢「なんか面白いことないかなー」
画鋲「そうだ、旅に出ようぜ!」退屈な生活から脱出したい三人は衆議一決、旅立つことにしました。まず最寄りの駅から電車に乗ることになりましたが、三人はもちろんお金なぞ持っていません。
画鋲「切符買えないよ。ガビョーン」
笛「ふぇー」
矢「やーん」おわり
(月曜日作成の新聞06.02.06号より)