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2003年 秋 〜 ESIランド ニュース
賑やかだった夏が過ぎ、ESIランドはゆっくりと冬支度に入りました。
   

September
 夏野菜がやっと残「暑」を得て、健気に実をつけるのを嬉しく思いながら、秋冬ものも寒くなる前に植えなければと、気も焦る。連作も避けて、とりあえず夏の収穫に区切りがついたボックスを整理、八月の終わりには、キャベツ、芽キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーの苗を植えた。そのあとを春菊、べんり菜、ごぼう、大根の種が続く。一昨年から生ゴミや雑草などを積んできたコンポストが、そろそろ活躍する。刈り取った雑草をマルチにしようとしたが、実がつき始めているので、これではかえって逆効果 。藁は使い切ってしまったので困っていたが、使用済み畳表が市内の畳屋さんから分けていただけると知り、さっそくお願いに行く。近頃はプラスチックで縫っていることが多く、ESIでも以前こうした畳を使ったために、トラクターなどに絡まってかえって大変だった。幸い、こちらのお店では麻を使っているということなので、分けていただくことに。
 その後も、近くを通るたびに少量ずついただきながら、刈り取りの進む稲田の藁にも目を光らせる。だが、コンバインで収穫する際に細かく裁断して、そのまま田んぼの肥料にするところや、又、きれいに束ねて干してあるようなところは、既に活用用途がいっぱいということで、次年度用には入手できなかった。自前の田んぼがない我々には少々うらめしいが、藁の利用が進むのはいいことだ。
 20・21日は、バイオディーゼル・セミナーを開催。二日間の日程は、必要な回数の洗浄を行うには足りず、各自がペットボトル一本ずつを持ち帰り、最後の洗浄を宿題にしたが、ESIでもその翌日に、きれいに仕上けることができた(詳細は、「プロジェクト)のコーナーで)

October
 畑作業やセミナー活動以外は、ワークショップの完成に時間と力を注いでいる。 夏休みに、たくさんのボランティアが壁作りなどの大仕事を仕上げてくれたので、今は微妙な仕上げ作業である。リビング・システムによる排水処理も順調だ。
 10日には、待ちに待っていたネパールからの学習生ゴパール・グルンさんが、やっと来駒。ビザの取得など、手続きに戸惑うことが多く、初夏に期待していた来日が今になった。到着の翌々日は、駒ヶ根に研修所をおく海外青年協力隊主催のイベントが、市の商店街で開催されたので、「ネパール交流市民の会」の皆さんがつくるネパリ・ティーをいただきながら、駒ヶ根市に暮らすネパール人教員と知り合ったり、ネパールを訪れた、あるいはこれから訪れるという人々と交流した。彼には、ゆくゆくネパール版ESIともいえるSCDC(サスティナブル・コミュニティ・デザイン・センター)の中核となってもらうことを期待しているが、彼にとって、初めてづくしの海外体験だ。まずは、ESIの諸作業を手伝ってもらいながら、ゆっくりと日本を体験してもらうことになる。
 翌週末は、代替エネルギー・セミナーを開いた。既に、何度か実施したテーマだが、リピーターやESIメンバーである人々が中心だったので、中身もいっそう濃く、盛りだくさんになった。

November
 1・2日は、03年度最後のESIランドでの行事、BeNature(http://www.be-nature.co.jp)から「大人の自然塾」ツアーを受け入れる。毎年、この時期の恒例だ。折りよく、長野県主催のNPO起業支援講座の受講生から、実習申し込みがあったので、この日に手伝ってもらうことになった。好天に恵まれ、酒樽露天風呂も満喫したが、参加者たちが目指す「自然と共生する生活」づくりに、ESIが何かひとつでも、ヒントを提供できれば、嬉しい。
 さて、ESIランドでは二羽のウサギが暮らしているが、今月から新しく六羽のウコッケイが仲間に加わった。クククッと優しく鳴く鳥たちは、来た当初、順繰りに一つずつ卵を産んだが、その後は駒ヶ根の寒さのせいか(彼らは、横浜育ち)、ぱったりである。彼らを引き取った一番の理由は、「チキン・トラクター」を作るため。ケージに入れた彼らを、一定期間ごとに移動させていけば、虫をついばんで土地を耕し、雑草を除去、肥料も落としてくれるという優れたトラクターになるはずだが、始動は来春になりそうだ。
 ホームセンターに積まれている牛糞や鶏糞肥料を見せると、日本は変わった国だなというように、ネパールから来たゴパールは肩をすくめて笑うが、彼は、来春用のマルチとなる枯葉集めに大いに貢献した。昨年同様、栗のイガは先に集めて、灰に。それから、広葉樹の葉を中心に、軽トラック一杯分、ギュンギュンに詰め込んだ。このあと、酸性の杉の葉が落ちるが、これは、来月時間があれば、畑の通 路の雑草押さえ用に集めてみようか。
 ライ麦と小麦も蒔いた。トラクターの燃料は先月作ったバイオディーゼルを使用。来春からは、有志の人々を中心に、廃油リサイクルからオイルの精製までの流れを作る予定である。去年蒔いたライ麦は、晴天を待って収穫を延ばしているうちに、雑草のほうが身の丈が高くなり、やむなく雑草もろとも焼いてそのまま肥料にした。今回は、種蒔きの時期がやや遅かったかと心配したが、今は青い芽が順調に伸びている。去年は同じ時期、そうとは知らない子供たちがサッカーボールとともに駆け回ったので、今年は、黄色いロープで周囲を囲い、準備万端整えた。年末、子供キャンプに参加する子供たちがツリーハウスを訪れるのだ。

≪余談≫
 毎年BeNatureの人々が来る頃、近くの直売所に「ヤーコン」があらわれる。この頃出回る松茸他ユニークなきのこ類と同様、無知にも、この地域特有の野生のイモかと思い込んでいたが、ペルー原産で、1985年にニュージーランドから日本に紹介された、ハイカラな野菜であることをつい最近知った。地域の特産物にと力を入れているコミュニティもあるらしく、今年はメディアでもよく紹介されている。
 直売所では、季節季節の家庭の味に欠かせない定番野菜や地域自慢の果 樹に加えて、かなり凝った輸入野菜や花類も売られている。都会で買えば、何重にもラップに包まれて、箱に入れられているような野菜たちが、土つきのまま、大きな束で、あるいは、ごろんごろんと並んでいるのをみると、なんともいえない心強さを感じる

December
 先月末から既に大きな霜柱が毎朝できるESIランドは、ほとんど閉店状態だ。ワークショップの完成にはいま少し日数が必要だが、作業を進めるには既に寒さが厳しすぎるため、続きは来春早々に開始する。
 畑では、初秋に植えたり、蒔いたりした野菜たちを、順調に収穫中。コンポストの働きが大きいようだ。来春は、パーマカルチャー・セミナーを、年間を通 じた連続セミナーとして、企画を検討しているので、ボックス数も増やしたい。
 16日、初雪。ランドの貯水も凍結し始めた。あちこち掃除や整理をして、来春を待つ。今年度最後の仕事は、ESIのパンフレット作りと、04年度に向けて、いっそう充実したプログラム作りだ。しばらく、ご無沙汰をすることになるが、ネパール便りをお楽しみに。…実は、こっそり春に咲く花の苗や球根を植えてみた。彼らが彩 りよく、春を迎えてくれますように。