ニュースレター
   
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2004年 春 〜 ESIランド ニュース
賑やかだった夏が過ぎ、ESIランドはゆっくりと冬支度に入りました。
   

April& May
 四月初旬、既に駒ヶ根のさくらはあざやかに咲いていて、暑い一年になりそうな予感がする。旧暦では、今年は閏月があるので、まだ三月前なのだが。
畑> 昨年は、いろいろ早めに仕込んだにもかかわらず、冷夏および多雨のために、ESIランドの「環境」も不安定で、作物は不調だった。今年は、できるだけ(暖かくなるまで)「待つ」を肝に銘じた。

4月22日:  ランドにワラビ発見。その後、順繰りに出てきたが、例年ほどの勢いがない。アルカリを好むワラビのために、草焼きをして、灰を足したほうがいいのかも。
4月25日から
GW頃まで:
ジャガイモを植える。昨年は、種芋を植えてすぐに枯れ葉マルチを被せたが、地温が上がりきらずに逆効果だったのではと反省している。今年は、芽がでたのを確かめてから、マルチをかける。4月中旬から発芽、6月上旬にマルチ掛け終了。
5月1日: 「野菜」域と「花」域の境にブルーベリーを植える。
5月8日〜: きゅうり、ピーマン、なすの苗をボックスに。トマトとスイカは半地下グリーンハウスに。 他、カボチャの苗など。何か手早く収穫できるように、二十日大根とほうれん草の種を蒔いた。
スーパー畑管理隊> この春から、ランドに新メンバーが加わった。昨秋やって来たうこっけい達は、野菜ボックスのサイズに合わせた可動式鳥小屋に暮らして、「チキントラクター部隊」となった。  
ランドに群生しているコンフリーをもりもり食べて、カルシウムたっぷりな卵も産んでいる。
又、かねて、お風呂の排水利用で田を作ったら、そこであひるを飼おうと考えていた。この春、田はできていないが、あひるは人から譲られてやってきた。臨時の小さな小屋で四羽がかしましく暮らしているが、昼間は畑に開放する。草のなかにくちばしを突っ込んで、「虫駆除部隊」に変身。あひるを飼ったことがある知人たちは、口を揃えて、連中があまり賢くないことを嘆いていたが、小屋に戻れと念じつつ、背後に立つと、があがあいいながら、四羽そろって小屋へ行進する。古顔のうさぎ二羽も、雑草地帯においた柵の中に入れておくと、日光浴をしながら、草を食べ、土を掘り返してくれる。ただし、寝そべっている時間のほうが長い

June
 梅雨入り宣言と同時に、いかにもらしく降る。反面、降らないときにはからっと力強く照るので、野菜も雑草もすくすく育っているようだ。土を掘れば、みみずにあたるし、テントウムシもよく見かける。
セミナー> 12日に、パーマカルチャーセミナー。土壌分析などが専門で、高遠市でも「土の会」などを開きながら、農業実践をしている四井真治さんを講師に迎える。まず、ESIランドを歩きながら、土地の「資源」を探し、その使い方を考える。仕上げに、抜いた雑草をマルチにして、サツマイモを植えた。
果樹> もともと畑の一段上に、「果樹」域を作る予定だった。数年前に幾本か苗を植えたが、肥料を施し始めたのは、一昨年あたりから。月末、さまざまな苗木を購入したので、「果樹」域は、ずいぶんとにぎやかになった。もっとも皆、ちいさな苗木だから、実りを楽しむのはずっと先のこと。コンポストでゆっくりつくった堆肥で、ゆっくり成長を楽しむことになる。

July
 梅雨明け後、ほとんど降雨がなく、暑い日が続く。日中は長野県とは思えないような暑さになるが、それでも朝晩は気温が下がり、エアコンいらずで寝られるのがありがたい。畑で汗を流しても、樹間や木陰に入れば、すっと涼しくなる。うこっけいは、暑さのせいか、そういうサイクルなのか、産卵ペースが落ち気味。一方、作物は順調で、畳屋さんからもらってくる畳マット・マルチの上に、カボチャがごろごろころがっている。だが、月末、さすがに水不足が心配になってきた。ランドの横を流れる清流も水量が目に見えて減っている。豪雨のために、深刻な被害がでている地域も多いのに・・・。天候の激変に不安な思いがする。
月末は、毎年恒例になっている「BeNature」という自然塾からの1グループが来駒。一泊二日のセミナーを行った

August & September
 大きな台風が次々やってくる。ワークショップの屋根材に使用していた温室用ビニールシートが、強風ではがされた。バイオシェルター部分がたっぷりと浸水、地下にある雨水タンクから水を汲み上げるためのポンプが壊れてしまった。

<高校生企画>
 長野県の「高校生のNPO体験プロジェクト」に、今年も企画を提出。電気自動車のバージョンアップに、地元高校から一名の高校生が協力してくれた。優秀なアシスタントを得て、一泊二日の間に、ホンダ・トゥデイに新しいバッテリーが搭載された。

<WWOOF(ウーフ)> ・・・とは
Willing Workers On Organic Farms の略。有機農業や環境問題などに関心を寄せる WWOOFer(ウーファー)たちと、そうした活動に取り組んでいるホストとを結びつける仕組みで、ウーファーは食事と寝場所を得て、実際の作業を通じた体験学習ができ、ホストは労働力を得ることができる。この夏、ESIの事務局であるファー家をホストに登録、九月に初のウーファーがやってきた。

October through December
 九月末にネパールでのプロジェクトを手伝っているゴパールが二度目の来日。この冬、タトパニ村で取り組んだプロジェクトのその後を様子を報告してもらいながら、ランドの作業を手伝ってもらう。十一月には、「ESI作業週間」と名付けて、BeNatureの皆さんや、WWOOFersなどに協力してもらって、この年のランドの仕事の総仕舞いとする