湘南の家-1
1000万円台の家
混構造3階建て(1F:鉄筋コンクリート造、2・3F:木造)
「1000万円台の家」に関する、
建築工事費等のデータは、
「湘南の家-2」の最後に
詳しく紹介しています。
南側の海岸まで約600mという海にほど近い敷地が今回の計画地です。
比較的幅の広い川の土手の上がサイクリング道路になっており、サイクリングや、散歩、ジョギングなどを楽しむ人たちをよく見かけます。この敷地はそんな土手の斜面に接しています。土手と、その大きな川は敷地の東側に位置しています。敷地の北側は国有地で何も建てられておらず、ほぼ原っぱと言っていいでしょ
う。
川下の橋より上流の敷地方向を見る
敷地の南側は民地で、貸し駐車場となっていてその先は畑です。敷地の西側に道路が接し、その道路の西側は住宅地と なっています。このようなことから、道路 を隔てた西側以外は、大変眺望に恵まれた敷地と言えます。土手の上を歩きながらこの住宅について、私は川方向に向かって大きな窓が開かれ、心地よい風が抜 けて行き、ゆったりとした時間の流れる、そんな快適な生活を思い浮かべました。
(写真は完成後のもので、中央左よりの白い建物です。この住宅が出来上がる までの、エピソードや工夫した点等は、建物が完成するまでの様子のコーナーで詳しく紹介しています。)
敷地の対岸より
北西側立面
外壁 1F: 鉄筋コンクリート造打放し仕上、撥水材塗布
外壁 2・3F: フッ素樹脂塗装ガルバリウム鋼板、小波板貼、色/シルバー
西側立面
シルバー色の小波鋼板は天候により、色が変化してみえます。 シルバー色と言っても、遠くからの眺めはほとんど、白からライトグレーと言ってもよいでしょう。 アップの写真の最初の3枚は西日を受けて、少々赤みをおび輝いて見えています。
南側立面
手前左側が浴室で、それに続く右側が川方向に開かれたバルコニーとなっています。
東側立面のバルコニー部分
バルコニーの正面左側が浴室、右側が洗面脱衣室です。バルコニーに面する窓は共に床からの掃き出し窓とし、川方向の眺望を楽しみながら、開放的な気分で入浴できるように計画しました。
西側立面の玄関門扉部分
2・3階外壁のフッ素樹脂塗装ガルバリウム鋼板(小波板)は鋼板の中では最も耐候性・耐久性の高い建材のランクに入ります。
門扉とガレージ入口ゲートは同じデザインとして統一感を持たせました。
塀:道路側/コンクリートブロック化粧積み
隣地側/金属ネットフェンス
これらは外構工事として総工事費に含む。
1F外壁:鉄筋コンクリート造打放し仕上、撥水材塗布
2・3F外壁:フッ素樹脂塗装ガルバリウム鋼板、小波板貼、色/シルバー
北側の玄関ポーチ正面
左側/玄関扉:スチール製、焼き付け塗装、袖Fix明り取り窓
扉の色は自由に決められるので、施主と相談してこの色に決定しました。
右側/アルミ製Fix窓 玄関ホールの明り取り用
北側の玄関ポーチ部分
ポーチ廻りには既製品である、コンクリート平板300角を使用してデザインしました。
必要最小限、ローコスト化、デザイン性等、これらのバランスの中で計画されています。
玄関ポーチの庇部分
庇はデザイン性、耐久性、施工コスト等を考慮して、ステンレスの1枚板を鉄筋コンクリートにアンカーボルトで固定するという至ってシンプルな設計にしています。