2020年3月1日
5.<紹介します・私の友人>―その1
矢田早苗さん<その後>
昨年 2019年に紹介した友人・矢田早苗さんについて、読んだ人から多くの反響をいただきました。エネルギッシュなその後の活動を、レポートしてもらいました。
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〜もくじ〜
1.学会誌に論文が掲載
2.静岡で妊活コミュニケーションの講演会
3.出版社に企画を持ち込み
4.不妊治療と仕事の両立支援ガイドブック作成中
1.学会誌に論文が掲載!
2019年に不妊カウンセリング学会の不妊カウンセラーの資格を取りました。
学術集会で活動報告をしたら、「論文を掲載しますか?」とのお声かけをいただき、何の気なしに「はい」と答えたら、とんでもなく大変な日々が待っていました。
まず審査があり、「査読者」と言われる先生方からコメントをいただきました。
そのコメントが私にとってはめちゃくちゃハードルが高く(しかもすごい量なんです…)、これを全部クリアしないといけないのかと気絶しそうになりました。
要は「論文なので、他の論文や先行研究を引用して根拠を示してください」とのことでした。
そこから毎日論文まみれとなり、担当の編集者さんとは20通以上メールをやりとりし、ハアハアいいながら論文をしあげました。寝不足続きでお肌はカサカサ。若干アトピーが悪化しましたが、とてもいい経験になりました。
2.静岡で妊活コミュニケーションの講演会
学会つながりで、静岡で助産院を立ち上げた佐藤正枝さんが、講演会を企画し、講師として読んでくれました。
とても熱い女性で、「妊活から更年期まで女性の体をサポートしていきたいんです!ぜひ静岡で講演をやってください!」と連絡をいただき、何度か打ち合わせを重ね、昨年12月についに実現!
参加者は13名で、うち2組がご夫婦での参加でした。
妻に、夫に、自分の素直な気持ちを伝えるにはどうすればいいのか?
思ったことを「ただ言う」のではなく、心をつなぐかけ橋になるような伝え方のコツを皆さんに持って帰って頂きました。
また、3/6(金)には、岡山県の不妊専門相談センターで『夫婦の心が軽くなる不妊治療中のコミュニケーション』という講演会をおこないます。
本当に少しずつですが、活動の輪が広がってきています。
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当日の様子 |
3.出版社に企画を持ち込み!
一方で、遅々として進まないプロジェクトもあります。
実は妊活中の夫婦のコミュニケーションに関する本を出版しようと、出版社に企画を持ち込んでいる最中なのですが、これがめちゃくちゃ難航しています。
ベースとなる内容は、昨年期間限定で無料リリースした電子書籍「夫婦の妊コミBOOK」です。(全158P、2257人の方がダウンロード)
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電子書籍『夫婦の妊コミBOOK』の表紙 |
そこに大幅に加筆して『おもいやり妊活術』という本に仕上げました。すでに6万字ほど執筆は終わっています。
これをなんとか本にしたくて、出版社にアプローチしているのですが、基本的にどの出版社も、「著名人、もしくはすでに著書がないと難しい」とのお返事で、体よく断られ続けています。
本を出したいのに、本を出したことがないと本は出せない…、え???じゃあどうすればいいわけ???という状態です。
それだけ、私の企画にインパクトがないということだと思うのですが、この情報が必要な人たちは確実にいます。私の活動している不妊治療界隈ではものすごく需要が高くて、いまでも「どうすれば読めますか?」とよく問い合わせをいただき、そのたびに「いま書籍化のために頑張っていますので待っていてください」とお返事しています。
すでに私の中では表紙もできあがっていて(勢いあまって自分でデザインしました)、もう後は出すだけ、という状態です。
もう日本中に向かって「ヘルプミー!」と叫びたい心境です(笑)
もしこれを読んでいる方で「出版社に知り合いがいる!」という方がいたら、紹介していただけたら嬉しいです。
4.不妊治療と仕事の両立支援ガイドブック作成中!
そして、まだまだやっていることがあります(笑)
人事・労務担当者向けの「不妊治療と仕事の両立支援ガイドブック」を作っています。
厚生労働省の調査によると「不妊治療経験者の16%が退職」、「両立をしている人でも87%の人が困難さを感じている」という結果が出ています。
つまり、企業は大勢の「退職予備軍」を抱えているのです。ここにアプローチしてダイバーシティマネジメントの重要性を訴えることができれば、不妊治療に限らず、介護や子育て、またがん治療をしながら就労するなど、多くの人たちが安心して働ける組織になると確信しています。
そのために、ガイドブック作成を思い立ちました。
企画・原稿執筆・デザインをひとりでせっせとやり、途中までできあがったところをTwitterの不妊仲間から意見をもらってコツコツ進めています。いま8割方出来ている状態です。
でも、なかなか手が回らず、ペンディング中...。気持ちばかりが焦ります。
何しろやりたいことがありすぎて、体が足らない!
まさか自分がフリーになってから、こんなにも多動に動き回るとは思ってもいませんでした。
会社員時代にもこのポテンシャルはあったと思うのですが、今、どうもそれが弾けているようです(笑)
平井さんにはいつも背中を押してもらってます。
先日は今回のおしゃべりコーナー「東京 再発見」に載っているうなぎ屋さんで、極上のうなぎをごちそうになりました。
毎回、話が尽きず、あっという間に時間が過ぎていきます。
平井さんから「早苗さんならできるわよ」と、さも当然のように言われると、自分でもそんな気がしてくるから不思議です。
その言葉を胸に、2020年もあきらめずにコツコツやっていこうと思います。
矢田早苗さんの過去の活動報告はこちら
・<part1>アトピーさん向けの情報発信
・<part2>不妊治療をとりまく環境改善の活動
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