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原典を読む


 調べものをするときに「原典にあたる」ことは重要です。広く知られている事柄であっても、その根拠となる文献がどこにあるのか、そして元々どのような文脈・表現で記述されたものなのかは、本来、調査・研究をする本人が自ら確認すべきことです。アンティーク陶磁器研究についてもその例に漏れません。研究書の中にも、明確な根拠を示さずに断定的に記述される例が少なからず見受けられます。あるいは、原典を紹介しつつも、断片的で都合のよい引用をしている場合もあります。本欄は、これまでの私自身の反省に基づき、いくつかの有名な「原典」を一度きちんと読んで、翻訳もしてみようという試みです。多分に自分自身の勉強のためという面がありますが、お付き合い願えればと思います。
1.Thomas Craftのボウルの箱書き(1790年)
2.ダービーのペインターへの指示(1784年頃)
3.ジャイルズとウースターの広告(1767-68年)
4.ティーボに関するウェッジウッドの手紙(1774-75年)
5.ボウの1回目の特許(1744年)
6.クックワジーの手紙(1745年)
7.デュヴィヴィエの手紙(1790年)
8.ダービーのロンドン店舗カタログ(1774年頃)