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ESIの拠点である駒ヶ根市は、ネパールを代表する美しい観光都市ポカラの姉妹都市です。 ESIのダグラス・ファーは二十数年前にカトマンズのチベット寺院に寄宿したのをきっかけに、 頻繁にネパールを訪れ、四年前から温泉の湧く村タトパニで、 SCDC(サスティナブル・コミュニティ・デザイン・センター)を支援しています。 今年も、寒い雪国の冬を避けて、三ヶ月間ヒマラヤの国に滞在しました。 「ネパール版ESI」ともいえるSCDCの活動を報告します。 |
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タトパニ村は、夏にはその水が黒くなるというカリ(黒)・ガンダキ川沿いに、標高7000mを超えるニルギリ山を臨み、良質な温泉を目当てに多くのトレッカーが足をとめる村です。冬季(乾季)には、オレンジがたわわに実る明るく、過ごしやすいところです。 タトパニ村のNGOサスティナブル・コミュニティ・デザイン・センター(SCDC)は、地域の大地主であり、ダルギリロッジのオーナーであるブーワン・ガウチョン氏を相談役に、もう一人の地主、タカリ族プルナプラサード・トゥラチャン氏を理事に迎え、1999年から活動を始めました。 SCDCは、もともと自給自足の生活をしていたこの地の人々の伝統を守りながら、同時に、語学やコンピューターなどを取り込む彼らの進取的な精神をより活かして、恵まれた天然資源による「持続的な(サスティナブル)ビジネスや生活の技術習得の場」の提供を目標にしています。 村の背面にあたる山を十五分ほど登ると、ラムドアースによるセンターの一階部分の壁や、小さな段々畑の石積みの壁が、2002年冬の作業で既に完成されています。
の三点に留めました。 その代わり、以前に約束した (1)村の公立小学校のトイレと、(2)カリ・ガンダキ川にかける橋の建設を今回のメインプロジェクトに。雨季になるとカリ・ガンダキ川の水位
が増し、川床に湧く温泉が流され、土砂に埋まることもあります。現在の温泉も十五年程前の大洪水で村ごと流された後、村人総出で発掘・建設し直したものです。こうした被害を防ぐための堤防造りには、多量
の岩(ドゥンが)や砂(バロア)が必要ですが、川の向こう側に良質の砂場があるので、この資材調達用の橋が必要でした。 |
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