我々は何をすべきか:専門的なこと(What should we do for Oil Spills? : Action Level 3)

・海鳥の生態調査をする
 油流出が起こると、事故後何年にもわたって海鳥の繁殖活動に影響が出ることも考えられます。そのため、繁殖成功率の調査や、繁殖現状調査などが必要不可欠です。
 また、ふだんどのくらい海鳥がその繁殖地にいるのか、海の上の季節ごとの海鳥の種類や個体数はどう変わっているのか、海鳥の海岸への自然漂着はどのくらいあるのか、などを調べることも大事です。
 残念ながら日本では、海鳥を研究している人はほんの一握りにしかすぎません。それは、船のチャーターなどで調査にかなりお金がかかること、調査が無人島などの場所で行われるために危険なこと、専門的に学べる場所が少ないこと、学んでも就職がないこと、などが理由です。
 日本ウミスズメ類研究会では、(財)日本自然保護協会や、(財)日本財団などの助成を受け、繁殖現状調査や航路調査をはじめとする数々の調査を行ってきました。こうした研究部分に関心をお持ちの方は、ぜひ一度事務局までご相談下さい。
 現在、研究会では、研究意志のある方を資金的に援助するための基金を創設準備中です(郵便局口座名 海鳥研究・保護基金、口座番号02720-9-12926)。PACIFIC SEABIRD GROUP日本海鳥保護委員会でも、海外のすぐれた研究者を日本に招いて研究をすすめるために、募金を募っています(1996年には、研究会と共同でマダラウミスズメの調査研究をしました)。ご自身は調査できなくても、そのような方法で日本の海鳥研究を支える方法があります。


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    Compiled by Koji Ono kojiono@gol.com
    Revised: 2 Sep. 1997
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